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チェンマイの奥座敷メーカンポンのタントン・ロッジにも洪水が

チェンマイの雨期(5月~10月)。
今年は雨が多い。
その分涼しくていいが・・・。


雨期の終わりにかけて(9~10月)は
降雨量が増す。
5年前のバンコクの大洪水は、10月だった。


きょう(2016年9月11日、日曜日)も
夕方、チェンマイの街には
激しい雨が降っている。街は水浸し。


街から東方へ40kmほど行ったところ、
ハイランド・ゴルフ場を過ぎ、山に登ったところに
「タントン・ロッジ」という山の中のリゾート地がある。
時折、涼しさを求めて訪れるチェンマイの奥座敷だ。



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その先は、「メーカンポン村」、
民宿で西洋人に知られるようになった。


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https://youtu.be/G5iFnls0i8Y
(ビデオ画像)



きょうは、そのタントンロッジにも大雨が降り、
あたりが洪水になった。
山間を流れる川の水もあふれている。
あそこで飼われているうさちゃんも避難している。


被害が少なければいいが・・・。
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by ucci-h | 2016-09-12 00:20 | チェンマイ近郊お勧め所 | Comments(0)
今年の北タイの雨の量はどうなっているのか?
バンコクに流れ込むチャオプラヤ川。
それの上流北タイのピン川をせき止めている巨大なプミポン・ダム。
北タイのチェンマイを流れるピン川の水量は、
過去5日間の大雨で、かなり増えている。

データに当たったところ、チェンマイの雨季(5月~10月)半年のうち、
終わりのほうの8~9月が一番雨量が増える。
年間の降雨量1100mmほどのうち、85%がたがこの6ヶ月に降る。
そして、8,9月の月間雨量は、160~220mmに膨らむ。

昨日、今日は一休みで、きょう12日は暑い日だが、
この1週間のチェンマイ地方の雨量は120mmほどに
のぼったようだ。1ヶ月の雨の半分以上が集中的に降った。
ランプーンでは鉄道が冠水し、ランパーンでは、道路が決壊した。

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(バンコク・ポスト紙2012年9月12日号より)

そして、やや南の古都スコータイはヨム川が氾濫し、町中が洪水になった。
写真は昨年のものではなく、2012年9月11日のものである。

幸い、プミポンダムの貯水率が現在52%と、
大洪水のあった昨年の80%を大きく下回っているので、
今のところバンコクの大洪水のリスクは昨年よりだいぶ低い。

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もっとも、チェンマイ市内が9月後半、昨年に続き洪水になるかは
予断を許さない。
チェンマイの市内に水溜りができるくらいですめばいい。
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by ucci-h | 2012-09-13 17:38 | アジア的な生活 | Comments(4)
洪水の昨年を上回っていたダムの水位は、雨季入り後・・・
タイの北部、チェンマイで降る雨の量がここ一両日ふえてきた。
今年は、5月の雨季入り以来、チェンマイの気候は通年並み
できたが、洪水の来た昨年も雨が多くなったのは、8~9月に
なってからだから、まだ予断を許さない。
今までは、おおむね順調だが・・・。

昨年の大雨は、ペルー沖の海水温が低下し、その分インドシナの
水温が上昇していくラニーニャ現象によりもたらされた面が大きいと
言われるが、今年は、逆にエルニーニョだから、インドシナ沖は
やや低温で、その分水蒸気の発生も少なく、雨は多くないと言われる。

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タイ灌漑局のここ数ヶ月のレポートを追ってみよう。
5月21日のメガ・ダム「プミポン・ダム」(満水量135億㎥)の貯水量は、
62.7億㎥。貯水率は47%と5割を割っている。
昨年は、5月に入って水位は上がっていったが今年は低下。
昨年同時期の70億㎥を下回った。

1月末の貯水量が111億㎥(83%)だったから、
4ヶ月弱で48億㎥(36%分)減らしたことになる。
「雨季入りの5月はじめには貯水率45%、60億㎥まで減らしていく」
が目標だったので、これに近いレベルにはなった。

6月13日になっても66億㎥(49%)ほど。
「なお68億㎥の水を貯められる」と、局長は言っている。
7月にはいっても、「よほどの大雨がなければ、今年は大丈夫」と言っている。
確か昨年は、この時期から雨期明けまでの3ヶ月間で、
プミポン・ダムの貯水量は40億㎥ほど増えて満杯になった。

今年は、現時点で昨年より10億㎥以上貯水量が少なくなっているので、
このままいけば洪水は防げそうである。

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プミポン・ダムの水位の変化を追って来て、一番の疑問が出てきた。
年初、「洪水のあった昨年よりダムの水位が高く、大丈夫だろうか」と
思っていたが、雨季に入り昨年を下回ってきたのだ。

昨年は5月の雨季入り後、ダムの水位は、一日平均4千万㎥という
ハイペースで上がって行ったのに、今年はむしろ下がっている。
もちろん雨量が違うのだろうが、昨年は、なかなかダムの放水量を
増やさなかった事実が浮かび上がってくる。

今年は、ダムの水量コントロールがうまくいっていそうだ。
もっとも、タイの雨季で雨量が多いのは、8月~9月であるが。
このままなら、なんとか昨年の二の舞は避けられそうだ。
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by ucci-h | 2012-07-20 16:31 | アジア的な生活 | Comments(2)
今年も雨が多いようだが、昨年のダムの水位と比べると・・・
2012年5月、タイの季節は雨季入りした。
これから半年近くは雨季である。
新聞、ニュースでは、この時期、乾季の終わりの旱魃のニュースが
目立つが、今年の雨季の洪水の心配はどうなのか?

折から、5月6日、チェンマイは朝から一日中、雨が降り続いている、
ちょうど昨年の今頃のように・・・。
昨年は、雨がたくさん降るのを見て、川の氾濫を心配したものだ。
 「チェンマイ10年来の涼しい夏2011年 2011-5-8」
  http://uccih.exblog.jp/13535578/ 

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「雨季入り時のプミポン・ダムの水量は、雨季で大雨が降っても、水を強制的に
流さないですむように、十分下がっているだろうか?」と、
1~2月にあれほど注目していた新聞も、それでは雨季入りの4月30日には
予定と比べてどうなったのかと言うと、そこはその場限りのニュースが多い
新聞のこと、フォローアップがない。

そこで調べてみた。
一部の報道にあった。
灌漑局によると、全国のダム合計では、雨季入り時で394.3億㎥、
貯水容量の56%と昨年同時期より多いと言う。
プミポン・ダム(満水で134㎥)は50%だというから、
貯水量67億㎥ほどということになる。

これを、政府の言っていた予定量と比べてみる。
政府は、「水害対策が甘い」という世論の批判を受けて、
2月には、4月末の雨季入りの水位目標を
従来の50%から45%に下げることを言明した
(昨年の例から見て、40%ほどがより安全な量だが)。
しかし、結果的には、かつて農林大臣が言っていた
50%までしか落とさなかったことになる。
 「プミポン・ダムの水位を十分下げれない 2012-2-3」
  http://uccih.exblog.jp/15370526/

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目標の45%と言うのは、60億㎥ほどの貯水量だから、計画に比べて
実際は1割強、7億㎥ほど多く、雨季入りしたことになる。
ちなみに、昨年の雨季入り時のプミポン・ダムの水位は、61億㎥(46%)と
例年の45~50億㎥(34~37%)より多く、昨年の
例年を4割上回る上流の降雨量200億㎥をその後十分貯め切れなかった。

昨年の水害をもたらした水位より高い水準で
雨季を迎えて、さて大丈夫なのだろうか?

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気象庁によると、今年の雨季の降雨量は、例年より2割程度多いほどと言うが、
きょうのチェンマイの一日続く大雨を見ていると、今年も心配になってくる。
今年は、あまり雨が降らないか、うまく早い時期にダムの放水を進められるよう
祈りたい。

プミポン・ダムは、一日6千万㎥ほどを放流してきているはずだが、
いざとなれば、一日1億㎥を放流できる。
昨年は、早い時期での放流が遅れて洪水をもたらしたが、
今年は、これを教訓に、早めの放流をやっていってもらいたいものだ。
一日7割方放水量を増やせば、半月ほどで目標に追いつけるのだから。
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by ucci-h | 2012-05-06 16:36 | アジア的な生活 | Comments(0)
工業化の結果、洪水と旱魃の両面治水対策を余儀なくされるタイランド
世論の圧力を受けて、今年のメガダム「プミポン・ダム」の
放流は、2月初め以降、1日6千万㎥と、当初の5500万㎥を
9%ほど上回るペースで進んでいるようだ。
 「十分水位を下げれないプミポン・ダムの事情 2012-2-3」
  http://uccih.exblog.jp/15370526/

3月5日現在の貯水量は90.6億㎥(貯水率67%)と推定されるが、
このペースのまま4月末まで行けば(またその間、季節外れの豪雨がなければ)、
雨季入り直前の5月1日には、57億㎥(43%ほど)と、目標の45%
(40%ほどがいっそう安全と見られるが)には達しそうである。

今年の雨季にどれくらいの降雨量があるのか分からないが、
昨年並みに200億㎥降るとして、これならプミポン・ダムは、うち74億㎥ほどの
降水をダムに溜め込むことができ、プミポン・ダムからの下流への放水量は、
126億㎥ほどに抑えられようという計算になる
(なお、下流には、プミポンの3分の2の規模のシリキット・ダムからの
放流もある)。

プミポン、シリキット両ダム合わせて、雨季に200億㎥ほどの流量(一日当りほぼ
1.2~1.3億㎥)なら、120億㎥ほど貯め込んで、下流の盆地への流量を80億㎥
ほどにとどめるなら、下流の街ではさばけると言うことなのだろう。

昨年は200億㎥のうち、ダムでは50億㎥ほどしか貯められず、下流に流れた
150㎥のうち、運河や川で処理できたのが100億㎥。
残る50億㎥が各地に溜まったと言われる。

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洪水の再来も心配されるが、一方で水枯れ、旱魃の心配も
地域によっては出ている。
ことに、北部、北東部のシリキット・ダムのあるナーン川流域、
盆地では旱魃が出ている。
ナーン、ウッタラディット、ピサヌローク、ピチット、ナコンサワンの5県だ。

この地域では、ダムの水を流しすぎたからではなく、
森林伐採が進み、とうもろこしやゴムの畑に変えられたため、
近年、降雨パターンが変わったと言う。

以前は細かく、頻度多く降っていた雨が、
今では、集中的にどっと降るようになり、鉄砲水や
土砂崩れの被害が多くなっただけでなく、トータルの雨量も年間1111ミリほどに
減り、土地の保水力も減り、旱魃になりやすくなっていると、
チュラロンコーン大学の研究では言われている。

この地域は、「旱魃サイクル」に入ったと見られている。
森林の保護と植林の奨励が課題になってきている。

工業化の進展で、タイは新しい治水管理と言う課題が
大きく課されるようになった。
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by ucci-h | 2012-03-24 12:30 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(0)
タイ政府の洪水対策の進捗状況はどうなっているのか?
2月も終わりに近づいてくると、雨季入りまであと2ヶ月強となる。
タイの気象庁によれば、今年も暑季(3~4月)中に雨がありそうで、
また割に低温が続くと、昨年に似た気象を予報している。
あまり暑くならないことは過ごしやすくていいが、やはり大雨が心配だ。

気象庁は、去年は例年より40%も多い雨量だったが、今年は20%増
ほどかと見ている。
今年もラニーナの張り出しと、インド洋の高気圧のぶつかりが
昨年同様見られるという。

タイ政府の洪水対策はどう進んでいるのだろうか?
予算を組むのが遅れがちなので、ゆっくりと進んでいると言ってよいかもしれない。

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大枠は、以下の5つの対策となる。

1.ダムの大量の放水が洪水を招かないように、今から多めに放流しておく。
2.昔あったような、水を大量に貯める地帯「モンキー・チーク」を設ける。
3、運河を深くしたり、水門を修理したり、道路を高くしたりして、水の害を少しでも防ぐ。
4.工業団地に高い塀を築き、洪水になっても守れるようにする。
5.大きな放水路を設計し、アユタヤからタイランド湾まで大量の水を流すようにする。

それぞれの進捗について見ておこう。

1.プミポン・ダムの4月末の貯水率目標を引き下げて、45%にまで持っていった。
しかし、今年も大雨が降ったりすると、40%未満でないと心もとない。
異常気象がこないことを願った目標である。
昨年のダム管理の責任者チャリット灌漑局長は、2月22日、更迭された。

2.各地に計50億㎥の水を貯める土地を200万ライ(32万ヘクタール)
政府は確保すると言う。
昨年の大洪水で中央平原に降った雨量は200億㎥。うちダムで50億㎥貯め、
各地で50億㎥貯まり、運河、川を通じて海に流れ込んだのが100億㎥ということだ。

現在、ナコンサワン中心に150万ライ(24万ヘクタール)の土地を確保できたと言う。
このために、計50億バーツの予算が2月半ば、追加承認された。
どこの土地を水浸しにするか、住民の利益も絡み難しい問題だが、
政府は、やるつもりである。

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3.バンコク中心に、23の運河をさらったり、水門を修理したり、道路を高くしたりする
工事に100億バーツかけるが、これが思ったより大変な様である。
というのは、運河沿いの土地はほとんど使われていてアクセスしにくいし、
運河の水位も、昨年の洪水でなお高い。
道路も、首都圏は車がひっきりなしに通っている。
3ヶ月で終わらせるのは無理で、今年の雨季には間に合いそうもない。

4.6つの工業団地に全長140kmに及ぶ高い防水壁をつくり水害から守る
工事の予算50億バーツが2月半ば閣議で承認された。
すでに着手しているところもある。
ロジャナの9月末を除き、8月末までに完成させる予定だ。

5.「長期的な水路プランは出来上がった」と、2月15日キティラット副首相は
述べたが、詳細は発表されていない。
アユタヤからバンコクの東側を回って、海まで抜ける幅180m、
全長100kmの水路が、2~4年かけて建設されると噂されている。

以上のように、いろいろな対策は出てきたが、
今年の雨季に間に合うのは、工業団地の防水壁と水溜め地帯承認
ぐらいだろうか。

今年は大雨にならないことを祈ろう。
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by ucci-h | 2012-02-24 00:46 | アジア的な生活 | Comments(4)
乾季の2月、アユタヤが早くも洪水になった・・・
「アユタヤが洪水になった」と言っても、去年の話ではない。
この2月上旬、アユタヤのセナ地区がの6つの村が、鉄砲水で
洪水になった。

原因は、上流のプミポン・ダム、シリキット・ダムの放水量を
増やしたからである。
「ダムの水位が今年は異常に高く、このまま雨季を迎えると
再び洪水のおそれが強い」という見方に対応して、
インラック政権はダムの放水量を増やしたが、
これがこの乾季の洪水をもたらしてしまった。

ダムの放水量の増加が、チャオプラヤ川の水位を上げ、
それが、アユタヤを流れる支流のノイ川の氾濫となったようだ。
洪水と言っても、10cmほど水が溢れた程度だが、
アユタヤの住民は、昨年に続いて早くも水害に遭い、
「1年中水浸しになるのか」と怒っている。

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政府は、「適正なダムの放水量を探る」と言っているが、
今年の状況を去年以上に悪くしているのは、洪水に遭った
シンブリ、アユタヤ、スパンブリの各所に水がなお残って貯まっていることだ。
「政府は十分排水をしていない」と地元民は怒っているが、
水が残っているところへ今年も洪水がやってきたら被害は拡大する。

ピーチャ自然資源・環境大臣は、「政府は洪水防止対策に3500億バーツもの
予算を取っている」と言っているが、水路建設を含めた洪水防止プロジェクト
の候補が出てくるのは、7月末である。すでに今年の雨季に入ってからだから、
今年は間に合わない。

アユタヤ王朝時代も、中部平原地帯は、毎年のように洪水にさらされたという。
ビルマが襲ってくるのに対抗するためにも洪水地帯を作ったようだ。
洪水にさせる所、水路になるところを定め、住民の生活は守られたという。

工業化が進み、道路開発、工場建設、住宅建設が進んだ近年、
バンコク都なども自然地帯と開発地帯を線引きし、水の流れを確保しようと
努めたが、結局開発業者が役人を買収したりして、
水路となるべきところが工場や道路に開発され、今日の洪水被害を
高めていると言われる。工業団地の多くは、昔の水路だった。

今年は大雨にならないよう祈るばかりである。
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by ucci-h | 2012-02-13 18:39 | アジア的な生活 | Comments(2)
タイの洪水防止対策は進んでいるのだろうか?
昨年大洪水に見舞われ、多くの工場団地が水没した
タイにとって、この二の舞を防ぐことは、単なる防災というより、
アセアンにおけるタイの工業立地、外国の直接投資を左右する
大事である。

水が引けてからほぼ2ヶ月、雨季入りまで3ヶ月のいま、
タイ政府の洪水対策は動き始めているのだろうか?

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まず、お金のほうを見てみよう。
1月末に、タイ政府は、4つの政令を承認した。

・まずは、以前お伝えしたように、1兆1,400億バーツの
97年時の金融機関救済赤字残高を中央銀行に移し、
毎年国が払っていた利子500億バーツを浮かせた。
これを洪水対策関係の予算に当てられる。

・次に、洪水保険基金を500億バーツ投じて設立し、
また洪水があっても保険会社を募り、1兆バーツ位までの
洪水被害に耐えられるようにした。
2011年の洪水は、保険会社に2,300億バーツほどのコストを
もたらした。

・また財務省に3,500億バーツ国債を発行して(限度5,000億バーツ)
お金を借りれるようにして、洪水防止対策に当てられるようにした。

・さらに、中央銀行に、水害被害にあった企業に
ソフトローンを施せるようにした。
このほかに、政府貯蓄銀行(GSB)が、工業団地が防水壁を作るのに、
150億バーツ長期低利のローンを出せるようにすると、キティラット財務大臣
は言っている。

さて、原資は確保されたとして、実際の着手はどうなっているのだろうか。
洪水保険基金は、いざ洪水被害が出たときのもので、
はたして民間の保険会社も乗ってきて、大きな被害が出たとき
十分カバーできるのかは疑問である。
保険会社自体昨年の洪水に懲りている。

また、中央銀行のソフトローンも被害が出てからの話だ。
従って洪水予防策としての予算は、
3,500億バーツの使い道がどうなるかである。

3,500億バーツは、洪水地帯のインフラ整備に何年かかけて
使われるわけだが、今後1年以内に、1500億バーツが使われようと
財務相は言っている。

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しかし、工業団地の防水壁建設へのソフトローンを民間の
工業団地にも広げられるようにしようといった具体論以外は、
長期的な水路をどう建設するかといった具体案は、いまだ
報道されていない。

タイでよく使われる「マイペンライ」の説明に、
「Forgive & Forget」(許し、忘れること)だという説明が
最近ある人がしていた。
確かに、まずいことや困ったこと、ひどいことがあっても、
許し、忘れて、新しい未来に向かうたくましさがタイ文化にはある。

しかし、洪水被害も、許し、忘れるでは困る。
雨季はじきにやってくる。
短期の応急手当と、長期の抜本的対策をあわせて
早めにプランを出し、着手してほしいものだ。
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by ucci-h | 2012-02-11 10:39 | アジア的な生活 | Comments(0)
巨大ダムの水位が乾季の今、昨年を含めた例年よりも異常に高く、水害の再来がはやくも心配される
2011年はタイの半世紀ぶりの大洪水だった。
このため、2012年は、逆に乾季の旱魃が心配されそうだが、
年が明けた1月上旬現在、むしろ早くも、5月~10月の雨季に、
再び洪水が来そうなことが心配されている。
タイお得意の占い師の予言ではなく、
主要ダムの水量がこの時期、例年に比べて、異常に高いからである。

昨年の洪水の折りお見せした、メガダム「プミポン・ダム」(容量135億㎥)の
1年間の水位の変化を見ていただきたい。
昨年の今頃1月10日ごろの水量は81億㎥。貯水率で60%。
前年2010年12月初めをピークにダムの水位は、4月末まで
5ヶ月間は、雨が降らないので下がっていくのだ。
2010年の今頃も85億㎥(63%)あった。
 「プモポン・ダム1年間の水位の変化から判ったこと 2011-11-4」
  http://uccih.exblog.jp/14883729/

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2011年はそれでも洪水になった。
3~4月の水位の下がり方が小さくなり(最低でも4月末の45%)、
5~7月に例年よりいち早く水位は上昇していった。
例年だと5~7月にかけて30%前後まで下がり、8月なかばから
上昇していくのだが・・)。

そのプミポン・ダムの現在の水位が今年は、123億㎥(91%)もあるというのだ。
なぜ乾季になって以降あまり減っていないか?
それは、大洪水で水位が昨年10~11月満杯まで行ってしまったので、
例年のように乾季になって、ここまで12億㎥ほど放水したとしても、
なお高止まりしているということだ。

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なぜもっと、どんどん減らさなかったのか?
「下流にはまだ水が十分引けていない地域もあり、例年以上の
ペースで放流させることは無理だった」というのが、
ダムを管理する灌漑局とタイ発電公社の言い分だ。
ウタラディットにある「シリキット・ダム」の現在の貯水率も89%と高い。

もっとも下流に水のないチェンマイ北の「メーガット・ダム」と「メークワン・ダム」
の現在の貯水率も103%と92%と言うから、水を多く流せないというより、
乾季の旱魃が怖くて、水を流さないと言う方が現実に近いのかもしれない。

今後どうなるのだろう?
現在プミポン・ダムでは、一日5,500万㎥の量で放水しているというが、
4月末までの110日間毎日減らし続けるとして、60億㎥減らせることになる。
そうすれば4月末の水量は、現在の半分近くの63億㎥(47%)まで減る。
灌漑局では、4月末までに40%(54億㎥)の貯水量に減らすと言っている。

水量のピークからボトムまで、2010年は57億㎥減らしているが、
2011年は27億㎥しか減らさなかった。前年の半分しか減らせなかったのは
おそらく前年の旱魃が怖かったからだろう(特に3~4月に躊躇したようだ)。
今年は、高い水位から始まっているので、2010年以上に放水しないと、
水害に再び見舞われるおそれがある。

4月末63億㎥(貯水率47%)では、昨年と同じ高いレベルで雨季を迎えるので
危ない。
4月末40%の貯水率にあたる54億㎥(2009年5月半ばとほぼ同水準)ないし
それ以下まで持って行っておかないと、今年も大雨が降った場合は安心できないだろう。

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昨年の水害後、政府の「水源管理戦略会議」は、会議は重ねてきたが、
これといった有効な対策は出せずじまいに終わっている。
流動的なこまめな放水のやり方など学べば、目標とするダムの水量と
それへのもって行き方、一方で乾季の旱魃への対処法が出来そうなものだが、
いろいろな役所・官庁が入り乱れているようで、そうもすんなりとできないのかも知れない。

雨季入りまであと4ヶ月を割ってきた。
今年こそは、水浸しにならないダムの放水管理をやってもらいたいものだ。
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by ucci-h | 2012-01-12 22:47 | アジア的な生活 | Comments(3)
タイの長期的洪水対策の資金手当は決まったが・・・
年末が近づき、水没したロジャナ工業団地のホンダの工場で
水に浸かったクルマ1055台の廃棄処分が開始されるなど、
タイでは、2011年の洪水から回復する途上にある。

注目される今後の洪水予防、対策案だが、具体的なものは
いまだ出ず、閣議で12月27日に資金手当だけが決定された。

短期的対策としては、既存の水門や河岸の改良、ダムや水源地の
管理強化などで、2012年度120億バーツ、2013年度45億バーツが
雨季入り前に、予算から使われることになった(タイ政府の会計年度は
9月末)。

これだけでは、小手先の対策になりかねない。
長期対策が施されなければ、外資はタイの中央平原から逃げ出していく。
長期洪水対策のために、短期対策の20倍となる3500億バーツを
国内向けに国債を発行し調達することになった。

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3500億バーツ(ざっと9000億円)といえば、
タイ政府の予算規模2兆バーツの18%に達する大きな金額だ。
このお金を使って、どういった長期的な洪水対策を施すかは
未定だ。チャオプラヤ川の東西に水路を設けて、バンコクを
水害から守りたいとだけ、キティラット副首相は言っている。

具体的なアイデアは、日本の国際協力機構(JICA)と
相談しながら決めて行きたいと言う。
また、水害対策の組織としては、今回重複して乱れたのを反省して、
灌漑局を中心にした単一のオーソリティーを作りたいと政府は言う。
これもまだ決まっていないが。

さて、どんな長期対策が出てくるのだろうか。
あと少しでタイの大洪水の年が終わる。
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by ucci-h | 2011-12-29 13:26 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(0)
  

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
by バンディ
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