かみさんに触発されて、近所のCINECOMPLEXに
モントリオール映画祭でグランプリをとった
評判の映画「おくりびと」をふたりで見にゆく。
笑えて泣ける映画・・・と聞いていたけれど、
近年にない名作。笑えて泣けた。
都会でチェロ奏者だった主人公が
故郷の山形に帰り、ふとしたきっかけで
納棺師になった映画。
見た目のいい音楽家から遺体を扱う納棺師へ
大きな落差。
しかし、そこに共通するのは、
人の心を和らげる静謐な通奏低音の流れ・・。
景色がきれい。
雪景色、白鳥の飛翔。
チェロの響きがいい。心に静かに沁み込む。
そして主人公の木本雅弘の抑えた演技がいい。
広末涼子もいい。山崎勉は貫録だ。
「病院へ行こう」や「陰陽師」を演出した
滝田洋二郎監督だ。
2時間強の映画は飽きさせない。
私も亡くなった時は、彼に納棺してもらいたい
気持ちになった・・。
久しぶりにいい映画を見た。
日本はいいなあ。
来週は上海から3歳の孫娘が来る。
宮崎駿の「崖の上のポニョ」も見ておこう。
主題歌を覚えなくっちゃ。