タイのEU向け農産物の禁輸騒ぎ
タイからEU(欧州連合)への果物・生鮮野菜の輸出が止められる危機にある。
ことは、タイからの果物・野菜がEUで残留殺虫剤に汚染されているのが見つかったからだ。

タイの農業省は、すぐに16種類の野菜に対して輸出自粛措置をとった。
これらの野菜は、バジル、からし類、唐辛子、なす、パセリなどで、2月1日より
輸出自主規制される(今でもすでに減っている)。

この問題を放置すると、かつて野菜の農薬汚染で問題があったように、
EUの市場をブラジルやベトナムから奪われるだけでなく、
米国や日本へのえびやチキンにも波及しかねないと、農業省は真剣だ。
タイはEUに年間50億バーツ(17億ドル)にのぼる生鮮野菜・果物を輸出している。

世界全体の農産物輸出市場は4兆バーツ(1,330億ドル)にのぼるだけに、
農水産物の輸出国タイは官民あげて、取り組みを検討している。
昨年のタイの農産物の輸出額は320億ドルにのぼり、輸出全体の16%を占めた。

d0159325_12414256.jpg

最大の対策は、あらためて国際標準の食品安全基準を定め、履行することだ。
また、標準以下の商品の密輸出を防ぐことだ。
タイ商工会議所は、昨年10月にEUに承認された
グローバルGAP(good agriculture practice、適正農業規範)に合致する「タイGAP」を
履行すべきことといっている。

この際、16アイテムの全品目検査となり、輸出業者は面倒くさがろうが、これは必要だと見ている。
タイGDPを用いてこの難局を乗り越えられるか、タイ政府の舵取りが注目される。
しかし、問題はタイでは必要以上に農薬を投入するケースが多く、
農業省が農薬メーカーに甘いのではないかという批判がある。

なお、この禁輸騒ぎで一番困っているのが、ヨーロッパにあるタイレストランだ。
ことにスイートバジル(ホーラパー)とホーリーバジル(ガパオ)は
タイ料理の必須品であるため、イタリアン・バジルのバジリコに変えてみても
本来の味が出ず、タイのレストラン主は泣いているようです。

はやく禁輸が解けるといいですね。
タイの農産物は、国内流通物より、輸出向けのほうが安全性が高いはずですから・・。
[PR]
by ucci-h | 2011-01-21 12:43 | 貿易・直接投資の動き | Comments(2)
Commented by 鎮守様 at 2011-01-21 20:40 x
なにーー、大好きなパットがパオは農薬漬け?
うーん、食べ続けるか考えちゃうな。
Commented by ucci-h at 2011-01-22 12:22
鎮守様 今回の騒ぎで少しは農薬の使用が減ると期待しましょう。日本へはいんげん等は行っていますが、ガパオは少ないでしょう。日本でも騒いでもらいましょう。

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
by バンディ
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
検索
ブログパーツ
ファン
ブログジャンル
海外生活
時事・ニュース
画像一覧