ご存知ですか?
そうです、あのインドネシアの東の端の島ティモール島の
東半分にある「東ティモール」の正式名です。
東ティモールと聞けば、東南アジアの最貧国、
貧しい子供たち救援のボランティ活動が頭に浮かびます。
実際、1万5千平方kmの土地に、110万人の人口です。
一人当たりGDPは500ドルほど(世界164位)と言われますから、
アフガニスタンやウガンダのレベルです。
ティモールは、インドネシア語で「東」、レステは、旧宗主国ポルトガル語で
やはり「東」だそうですから、東の東の国になりますね。
70年代にポルトガルから独立を果たそうとすると、インドネシアに併合、弾圧された。
98年にインドネシアのスハルト政権が崩壊すると、
国連の管理の下、2002年に独立を果たし、21世紀最初の独立国となった。
しかし独立後も、西から来た住民と東の住民との対立など、
紛争が絶えなかった。3年前の2008年2月にも、今の大統領でノーベル平和賞を受けた
ホセ・ラモス・オルタ氏が襲撃を受け、重傷を負った。
ポルトガル領だったので、人の名前はポルトガル風だ。
治安が落ち着いてきたのは、ここほんの1-2年のことである。
そのティモール・レステも、今は国の開発に燃えている。
お金がないので、世銀やIMFや先進国からお金を借りて
国づくりを始めている。
高温モンスーンの気候なのに、米の輸入国なので、タイが
稲作指導を始める。
やることは山ほどあるようだ。
この国を地図上で見ると、東西に長いインドネシア諸島の東の端だが、
同時にすでにオーストラリア大陸の北に位置している。
ジャカルタよりも、オーストラリアへの距離の方が近い。
オーストラリアがアジア・サッカー連盟へ入ったのもうなづける。
石油と天然ガス資源が眠っているという理由がわかる。
インドネシアも原油産出国だが、オーストラリアの北西部大陸棚は
天然ガスの宝庫である。
東ティモールは、すでに一油田から月に2億ドルのガス・油を稼ぎ出していると言う。
石油・天然ガス資源の欲しい各国が、これからこの国の援助に
熱心になっていくのだろうか。
2012年にアセアンの11番目の加盟国になることを目指している。