ドイツの潜水艦を思い浮かべる。
そのUボートがタイの海、アンダマン海やバンコク湾を
回遊することになりそうだ。
タイの海軍は、ドイツから6隻の中古のUボートを
77億バーツ(1隻約37億円)で買い付けることにこぎつけた。
13年の9月までに入手する予定だ。
中古のUボートと言っても、第2次大戦時の骨董品ではない。
70年代以降配備された「U-206クラス」の排水量500トンの
小型潜水艦だ。乗員は22名。ドイツでは一線を退く艦だ。
タイにとっては、初めての潜水艦の保有となる。
マレーシアがフランス製のを2隻、シンガポールが4隻、
ベトナムが3隻(あと6隻ロシアから買う予定)、
さらにミャンマーさえもつ予定なので、タイのロイヤル・ネービーも
持ちたかったところだ。
当初は韓国から新造の潜水艦を入手したかったようだが、
400億バーツ出しても2隻しか見込めないため、中古に切り替えたようだ。
タイでは、前回、戦闘機の選定をご紹介したように、
2006年に軍が政府をひっくり返して以来、
軍事予算は拡大している。
タイ空軍に新しい戦闘機到着 2011年2月24日
http://uccih.exblog.jp/12979175
10年間で5000億バーツ以上の支出を見込んでいる。
2008年時で、軍事支出はGDPの1.5%ほどであるものの、
42万人という軍隊の規模は、フランス、ドイツ、日本などを上回っている
(くじ引きによる徴兵制があるせいかな?)。
潜水艦を持つのはいいが、水深の浅いタイの海で
潜水艦が、小型艦といえども、座礁しないか、ジョークとも
本気とも言えず、心配されている。