「タイでのテレビ・スポーツ番組の楽しみ方 2011-4-25」
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昨夜は、スペインマドリッドでの「マドリッド・オープン・テニス」のファイナル。
現地時間夕方6時半のスタートは、こちらの時間で11時半の放映開始。少し遅いが、日本なら1時半だから欧州のスポーツを見るには恵まれている(日本ではマドリッド・オープンは放映したのかな?)。
今回面白いのは、男子はナダル(スペイン)、ジョコビッチ(セルビア)、フェデラー(スイス)という世界3強が揃ったことだ。ジョコビッチは全豪オープンで優勝して以来、怪我で休んでいた。
結論から言うと、ジョコビッチが、地元の声援に包まれるナダルを2セットで破り、優勝した。
ジョコビッチはまだ23歳だが、そのプレーの冷静さは、他の選手と一線を画す。
全豪オープンでも、決勝の相手アンディ・マレー(英)が短気をおこし自滅に近く完敗したのに対し、冷静なプレー振りが目立った。
今回のマドリッド・オープンでは、前日の準決勝、ナダルと対戦したフェデラーが華麗なプレーで第1セットをとったものの、第2セットの序盤、大事なところでスペイン人審判の判定に疑問を呈し、気持ちがすっきりしないまま逆転負けしたのと対照的だ(フェデラーは歳を取ったのか、往年の冷静さが後退してきている)。
ジョコビッチは、気持ちの冷静さを保てなければ、ほとんどがナダル応援のスペインでのアウェーのゲームに勝てなかっただろう。気持ちだけではない。その戦術も見事だった。彼の確実なショットには定評があるが、夕べもナダルの比較的弱いバックにボールを集め、時にフォアのライン際に打ってミスを誘った。
全身闘いの猛獣のような憎らしいほど強いナダルが負けたのを見たのは、久しぶりだ。ジョコビッチは連勝を伸ばしたようだ。当面のテニス界は、この2強の戦いが面白い。今月下旬には「フレンチ・オープン」が始まる。
試合後の表彰式で、スペイン語でセレモニーが執り行われる中、スペイン語を交えながら、英語で挨拶したのがいい。日本の錦織選手もいいライバルが出て、日本のレベルも上げて欲しいなあ。