タイ最大の企業、石油化学のPTTは、ダウェイへの投資に
慎重なようだ。
「注目されるビルマのダウェイ港開発 2010-12-8」
http://uccih.exblog.jp/12458702/
マラッカ海峡を通らず、アンダマン海に抜ける港にもなる
ダウェイ港工業開発プロジェクトは、「ITD」(イタリアン・タイ開発)社に
よって進められているが、最大の投資企業になろうと目される
PTTの慎重姿勢は、ダウェイ開発がまだ十分煮詰まっていないことを
明かすものだろう。
PTTの顧問であり、FTI(タイ工業連盟)の副会長でもある
チャイノイ氏は、なお極めて初期的ステージだとしながら、
投資へのインセンティブと投資への保証が見えないと
懸念している。
PTTは、石油精製、石油化学、発電所プラント等で期待されるが、
チャイノイ顧問は、投資へのインセンティブ、土地の所有関係、
労務規則、輸入原材料への関税などが明らかでないと言っている。
もし、その通りなら、まだまだ詰まっていない段階なのだろうが、
この段階でも、なおそうなのだろうか?
チャイノイ氏は、一方で環境問題から開発が途絶えている
ラヨーンのマプタプット工業地帯を政府は十分活用すべきだと
言っている。
またサザンシーボード(南部臨海工業地帯)でもっと軽工業を
発展させるべしとも言っている。
ダウェイ開発は、中国も含め、政治的思惑もあり、
直線的には進まないだろう。