タイの自動車保険損害率が高いモデル、低いモデル
タイでは、昨年国内で75万台の自動車
(乗用車及びピックアップ・トラック)が売れたが、
トヨタのシェア4割を筆頭に、その9割がたは、日本ブランドである。
  「タイの自動車生産2010年は史上最高に 2010-11-25」
  http://uccih.exblog.jp/12354909
 「タイはじきに自動車生産200万台の国に 2011-1-29」
  http://uccih.exblog.jp/12780168/

増大する自動車台数に連れて、
自動車保険の市場も広がっている。
昨年の自動車保険の保険料収入は、強制保険も含め
保険業界全体(69社)で、746億バーツ(25億ドル)に及んだ。

1947年設立の老舗のビリヤ社が断トツの25%のシェアを握っている。
日系の東京マリーンは2.6%、あいおいバンコクは2.3%の
シェアだった。

このたび、タイの「IPRB」(保険料率算出機構、2004年設立)が、
自動車保険各社に対して、損害率と請求回数などの調査を行なったことが、
バンコク・ポスト紙に紹介された。

対象となった50のカー・モデルでは、
トヨタの大衆車「ビオス」が、76万台余りと、もっとも付保された
モデルとなっている。ビオスからの保険料は年間100億バーツ
余りを保険業界にもたらしている(保険料シェア16%ほど)。

ちなみに、ホンダの「シティー」が40万台弱、
ホンダの「ジャズ」が26万台弱、三菱「ランサー」が12.6万台、
トヨタの「ヤリス」が8.5万台と、日本車が上位を占めている。
BMW,シボレー、フォード、ベンツといったところは、
2万台レベルである。

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(バンコク・ポスト紙 2011-8-1より)

ビオスの損害発生率(延べ頻度)は92%、1件当たりの損害額は
11400バーツとなっている。結果、付保1台当たりの損害コストは、
11577バーツとなっている。

このビオスの数字を軸に、各モデルの損害発生状況を見てみよう。

損害率、つまり、保険料収入に対する支払い損害額と費用の
比率が一番高いモデルは、昨年は「マツダ3」だった。
年20000~22000バーツの保険料がかかり、1件当たりの
平均損害額も17400バーツと高く、損害発生率が107.2%と、
100%を大きく超える。結果、損害率は101.5%と、
このモデルだけ採ると、保険会社は赤字となっている。

タイで多いピックアップ・トラック分野では、いすゞのDmaxが
一番保険料収入の多い車種だ。
このモデルは、事故1件当たりの損害額は平均14000バーツ
かかるが、発生率が58%と低い。
従って、付保1台当たりの損害コストは、8349バーツと
ビオスの11577バーツをかなり下回っている。
損害率は53%と低く、保険会社にとっても、いいモデルだ。
全般に、ピックアップ・モデルの方が、保険会社にとっても
もうかる車種である。

タイの自動車保険料も、年齢によって割引率が変わる。
18~24歳が、リスクが高いので割引率は5%。
25~35歳が10%。
36~50歳が15%割引と安くなる。

日本では高齢者の事故が増えて、自動車保険が赤字になったと
聞くが、タイでは51歳以上はどうなっているのだろう?
タイの自動車保険は、日本みたいに、運転者が何人だのあまり
聞かれないかな?
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by ucci-h | 2011-08-03 10:28 | アジアの自動車市場 | Comments(2)
Commented at 2018-01-23 14:48 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ucci-h at 2018-03-17 10:57
この記事はバンコク・ポスト紙をベースにしたものでした。
タイの損保協会、IPRB、ビリヤ社などに聞かれたらいかがでしょうか?

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
by バンディ
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