ユーロ圏離脱は可能なのか?
欧州のソブリン危機が、もはや過去に戻れぬ状況にまで
来てしまったことから、ギリシャのユーロ圏離脱、さらには
ユーロ圏、EUの崩壊の話まで出はじめています。

9月17日付の英エコノミスト誌が、「ユーロ圏危機の生き残り策」
という記事を載せたことを前回紹介しましたが、
今度は、9月21日付の英フィナンシャル・タイムズ紙が
ユーロ圏の解体の可能性について触れています。
 「英エコノミスト誌:ユーロ圏危機の生き残り策 2011-9-20」
  http://uccih.exblog.jp/14596222/
和訳は、以下のJBプレスのウエッブで読めます。
 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/23240

フィナンシャル・タイムズ紙も見ているように、
一口に、「それじゃあ、ユーロから離脱して、自国の通貨に
戻り、為替政策の自主権を取り戻そう!」と言っても、
そう簡単に、混乱、軋轢なしでできるものではありません。

これについては、過去に私も調べて見たことがあります。
ユーロ圏からいかに離脱できるか、です。
ギリシャの場合ですと、ユーロをたとえば以前のドラクマに
戻すことになります。

この方法としては、日を決めて、一定のレートで交換する
ことになります。
問題は、その意図が見え見えなことです。
通貨を切り下げて、輸出競争力を高め、経済を回復させようと
いうものです。

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従って、ギリシャに対する預金者や投資家は、
さらに切り下げの怖れの高いドラクマよりもユーロで
持ちたがります。
そこで、ギリシャ国内の預金や投資が海外に逃げる、
キャピタル・フライトが起こりやすくなります。
その場合、ギリシャの金融システムがきしみます。

政府は、キャピタル・フライトに対して規制をしいても、
抜け道があるでしょうし、預金封鎖のようなことをやったら、
ギリシャは今後世界の金融界から相手にされないでしょう。

ユーロ離脱のうわさが本格化してくる段階で、
キャピタル・フライトが起こるかもしれません。
それを防ぐには、こっそり内密に進め、突然やれば
いいのでしょうが、独裁国家ならまだしも、
民主主義国家では、議会で議論され承認されなければ
ならないでしょう。

もうひとつの問題は、
ユーロ建て債券が残っていることです。
これの償還にコストがかかることになるでしょう。
この債券を自国通貨ドラクマ建て債券に変えるなどと
発表したら、今後、ギリシャは高利回りでなくては、
国際的な起債ができなくなるでしょう。

さて、実際はどうなるでしょうか。

ユーロ圏離脱と言うなら、
強い経済の国から離脱しなくてはスムーズに行きません。
ドイツからです。
ドイツが離脱すると言うことは、ユーロ圏の瓦解に
つながるおそれがあります。
それはEUの崩壊かもしれません。

さて、現実の世界はどう展開していくのでしょうか。
by ucci-h | 2011-09-26 02:39 | 日本・米国・欧州

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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