「人間とは何か?人生とは何か?」と大上段に
振りかぶっても何も出てこない。
このおろかだが可愛らしい動物を少しでも
理解するには、まず、個体の発生から紐解くのがいい。
チェンマイで犬やありや虫やヤモリ達と暮らしていると、
これら動物たちと人間とどっちが幸せなのかな等と、
愚にもつかぬことも考えてしまう。
彼らの生き方から勉強になることはないかなと考えてしまう。
動物としての人間も、太古メスだけだった!?
「生物と無生物のあいだ」で有名になった生物学者福岡伸一さんの
著書「できそこないの男たち」(2008年、光文社新書)によると、
2億年前から地球上に居り、ヒトより先輩格の“アリマキ”(蟻牧)は、
基本、メスだけの「単為生殖」(単性生殖)でムスメを増やし続ける。
この効率の良いメスだけの生物の世界になぜ、いかにオスなるものが
参入したか?
生物はメスだけで寂しくなったのか?
生物が気候の変動を超えて生き延びるには、多様性が求められる。
メスだけで受け継がれる家系は、クローンの連続のようなものだから、
気候変動で全滅する。
アリマキですら、年に一度、冬を迎えるときに、
ホルモンを調整して、染色体を変えて、オスなるものを生み出し、
交尾させ、卵の多様性を確保するという。
オスは弱々しく、交尾だけが仕事のようだ。
子供は、またすべてメスだが、少しずつ多様化している。
というわけで、生物学者の研究では、
男は、女の派生物、デリバティブということになる。
基本仕様は、女性だから、男の体に乳首が残り、割れ目を閉じた
陰嚢の裏には閉じ痕が残っているという。
だから、アリマキのオス同様、できそこないの男は、女性よりも
命短く、かつ自殺なども多い、弱い生物となっている。
社会では、女性の性的魅力に引かれ、うまく女性におだてられ、
威張って、男社会のように思って、多く働かされている。
あれれ、何を言おうとしていたのだろう。
「弱きもの、汝の性はオトコなり」から、人生の認識を始めることにしよう。
そういえば、先月急に尻の穴の上部に指が入って驚いた。
「あれ?う●この穴じゃない!」でも痔ではなかった。
もしかしてもしかして~・・・
釈迦にイエスやソクラテス、孔子にしても歴史的に偉大とされる人間は男ばかりですが。生物学的に弱い分だけ、思想的思索的なもので発達したのかもしれませんね。
それでも"絶対的に女性より優れている"わけではないのでしょうね。