2010年も、HDD等のコンピュータ部品、IC、
ラジオやテレビ等の電気製品の輸出額は、商務省によると、
1兆1200億バーツ、373億ドルに達し、
タイの総輸出額6兆1760億バーツ(2059億ドル)の18%を占めた。
その電子・電気製品の輸出が、年後半の洪水の影響で、
今年は、5~6%のマイナスになりそうである。
9ヶ月間では、それでも6%ほどの伸びで来たが、
第4四半期(10~12月)のHDD(ハード・ディスク・ドライブ)を
中心にした大きな落ち込みで、年間ではマイナスになりそうだ。
HDD工場が水に浸かった影響は、来年第1四半期まで持ち越されそうだ。
HDDだけで、タイの電気・電子製品の輸出額の3分の一を占めている。
第4四半期は、HDDだけで20億ドルの落ち込みと見られ、電気・電子製品
全体では、30億ドル以上のマイナスとなりそうだ。
電気・電子製品の輸出額は、通常なら月々30億ドルを超えるから、
その影響の大きさが伺えよう。

ここにきてのタイの電気・電子産業の問題は、欧米の需要不振と
洪水だけではない。
以前記したように、最低賃金の300バーツへの引き上げが(来年1月から
4月に延期されたが)、大きな影を落としている。
「踏んだり蹴ったりのタイの電子機器産業 2011-10-4」
http://uccih.exblog.jp/14693664/
韓国のマクソン・システムズという会社は、水没したロジャナに3つの
工場を持っているが、うちひとつをカンボジアのシソフォンに移すことを
11月21日に決めたと言われる。
ロジャナはなお水が引けないが、これが長引くようだと、
大幅賃上げと洪水を嫌って、他国にシフトする外国資本が増えるかもしれない。
なお、最低賃金の一挙引き上げでなく、暫時引き上げが期待されるが・・。


