人気ブログランキング |
工業化の結果、洪水と旱魃の両面治水対策を余儀なくされるタイランド
世論の圧力を受けて、今年のメガダム「プミポン・ダム」の
放流は、2月初め以降、1日6千万㎥と、当初の5500万㎥を
9%ほど上回るペースで進んでいるようだ。
 「十分水位を下げれないプミポン・ダムの事情 2012-2-3」
  http://uccih.exblog.jp/15370526/

3月5日現在の貯水量は90.6億㎥(貯水率67%)と推定されるが、
このペースのまま4月末まで行けば(またその間、季節外れの豪雨がなければ)、
雨季入り直前の5月1日には、57億㎥(43%ほど)と、目標の45%
(40%ほどがいっそう安全と見られるが)には達しそうである。

今年の雨季にどれくらいの降雨量があるのか分からないが、
昨年並みに200億㎥降るとして、これならプミポン・ダムは、うち74億㎥ほどの
降水をダムに溜め込むことができ、プミポン・ダムからの下流への放水量は、
126億㎥ほどに抑えられようという計算になる
(なお、下流には、プミポンの3分の2の規模のシリキット・ダムからの
放流もある)。

プミポン、シリキット両ダム合わせて、雨季に200億㎥ほどの流量(一日当りほぼ
1.2~1.3億㎥)なら、120億㎥ほど貯め込んで、下流の盆地への流量を80億㎥
ほどにとどめるなら、下流の街ではさばけると言うことなのだろう。

昨年は200億㎥のうち、ダムでは50億㎥ほどしか貯められず、下流に流れた
150㎥のうち、運河や川で処理できたのが100億㎥。
残る50億㎥が各地に溜まったと言われる。

d0159325_12292471.jpg

洪水の再来も心配されるが、一方で水枯れ、旱魃の心配も
地域によっては出ている。
ことに、北部、北東部のシリキット・ダムのあるナーン川流域、
盆地では旱魃が出ている。
ナーン、ウッタラディット、ピサヌローク、ピチット、ナコンサワンの5県だ。

この地域では、ダムの水を流しすぎたからではなく、
森林伐採が進み、とうもろこしやゴムの畑に変えられたため、
近年、降雨パターンが変わったと言う。

以前は細かく、頻度多く降っていた雨が、
今では、集中的にどっと降るようになり、鉄砲水や
土砂崩れの被害が多くなっただけでなく、トータルの雨量も年間1111ミリほどに
減り、土地の保水力も減り、旱魃になりやすくなっていると、
チュラロンコーン大学の研究では言われている。

この地域は、「旱魃サイクル」に入ったと見られている。
森林の保護と植林の奨励が課題になってきている。

工業化の進展で、タイは新しい治水管理と言う課題が
大きく課されるようになった。
by ucci-h | 2012-03-24 12:30 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
by バンディ
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
検索
ブログパーツ
最新のトラックバック
venussome.co..
from venussome.com/..
http://venus..
from http://venuspo..
http://venus..
from http://venusco..
www.whilelim..
from www.whilelimit..
ライフログ
ファン
ブログジャンル
海外生活
時事・ニュース