タイの鶏生肉EU向けに8年ぶりに解禁だが・・
タイのスパンブリで「鳥インフルエンザ」が発生し、タイの
主力輸出品であった鶏生肉が輸出できなくなったのは、
2004年初めのことであった。
もう8年も経過したことになる。
タクシン追放クーデターより2年半前だった。

その後、2009年2月まで、5年間、鳥インフルエンザは断続的に
発生し、鶏生肉の日本、EU向け輸出は禁止されてきた。
2005~6年頃は、タイ国内でもおいしい地鶏の焼いたのさえ
レストランのメニューから消えたりした。

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(バンコク・ポスト紙)

タイの鶏肉は、地鶏が多く、とてもおいしい。
タイには、人間の数の4倍近い鶏が暮らしているが、
鳥インフルエンザ発生前の2003年の2億5300万羽から、
2004年には6千3百万羽を処分したため、
2004年には、鶏の数は、1.8億羽へ3割減となった。

ここ3~4年、鶏の飼育をケージの中で行なうなど、
インフルエンザ感染の防止に努めてきた結果、
2009年2月を最後に、タイの鳥インフルエンザは消えた。

そして、2012年4月4日、EUは、この7月1日より
鶏生肉の輸入禁止を解く旨、タイに通知した。
9年間に及んだ輸入禁止の解除である。
タイ農務省は、EUと並ぶ鶏肉輸入大国、日本の解禁も待っている。

鶏生肉のタイからの輸出高は、鳥インフルエンザ発生前の2003年の
39万トンから、2005年にはわずか96トンに激減、昨2011年でも
2万7千トンあまりにとどまった。EU、日本、韓国の輸入禁止が大きい。

と言って、この8年に及ぶ禁輸のため、タイの養鶏業界・輸出業者が壊滅的
打撃を受けたかと言うとそうでもなさそうだ。
昨年8月紹介したように、生肉の代わりに鶏肉加工品が伸びてきたからだ。
 「タイから日本へ鶏肉とエビの話 2011-8-10」
  http://uccih.exblog.jp/14317156/

タイの鶏肉加工品(タイ産の串に刺さった焼き鳥を思い出すが)の輸出高は、
2003年15万トンと、生肉輸出量の4割ほどの量しかなかったが、
生肉の禁輸期間に伸び、昨2011年は43万5千トンにも達し、
過去の鶏生肉の輸出量を凌いできている。
加工品を含めれば、タイは世界でブラジルに次ぐ鶏肉輸出国だ。

当然、加工品の付加価値は生肉を上回るので、輸出金額も、
生肉禁輸の中でも伸びてきただろう。
2011年のタイの鶏肉の輸出額は、加工品43万トン中心に、
19億ドルほどに及んだようだ。
もっとも、工業化したタイの全体の輸出額の1%に過ぎないが・・。

タイでの鶏は、ガイヤーン(鶏の焙り焼き)、ガイ・ムアン(鶏の辛目のスープ煮)
と、東北部、北部の料理がおいしいが、
チェンマイでは、KFC(ケンタッキー・フライド・チキン)も、なぜか
人気がある。
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by ucci-h | 2012-04-16 09:33 | 貿易・直接投資の動き | Comments(1)
Commented by くんたれ at 2012-04-17 16:17 x
いまさら、生鶏肉を輸出しないでしょう。日本で加工するより、タイで加工するほうが安いですから。
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北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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