タイ人の家計の借金は重荷になってきているのだろうか?
タイ人を見ていると、先々の計算もなしに平気で借金をする。
明日をあまり考えない国民性にとるものから来るのだろうか?
タイ人家庭の借金の増大は、今後の内需の伸びに影響すると
心配する向きもあるが、さてどうなのだろうか?

タイの家計の借金は、政府統計局や中央銀行など各種統計を見ると、
近年、経済成長とともに、確かに拡大してきている。

まず、家計全体(タイの世帯数を2,000万と見る)の債務残高は、
3.4兆バーツほどにのぼっているようだ(煩わしいので、以下出所を略す)。
家計の債務残高は、タイのGDP(10兆バーツ)比、34%ほどになるようだ。

1世帯平均17万バーツ(47万円ほど)になる。
もっとも、世帯のうち借金をしている家庭は、57%(1,150万世帯)ほどだというから、
実際の借金のある家計の負担は、30万バーツ(80万円ほど)になるのだろうか。

中身は、住宅ローンが世帯平均10万バーツ、個人ローンが5万5千バーツ、
その他クレジット・カードのローンや街金からの借り入れがある。

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借金の負担感となると、家計の収入、貯蓄との比較となる。
タイの家計収入は、2011年で平均月に23,500バーツ(6万5千円ほど)。
年間で28万バーツ、77万円ほどになる。
統計によると、そのうち支出は月18,000バーツ、一日一家で600バーツ
(1,600円ほど)の支出だ。

タイ人の貯蓄率(可処分所得比)は、平均10~12%あると言われるから、
おそらく平均だが、月に2,000バーツほど、年間で2万4千バーツほど
貯金しているのだろう(あくまで平均で、貧富の差で違いは大きいはず)。

タイの家計の金融資産残高は、8.5兆バーツほどにのぼる。
1世帯当り平均43万バーツ(115万円ほど)。
借金の残高より、金融資産残高の方が2.5倍ほど上回っている
計算になるが、これも平均数字である。
おそらく、貯金の少ない家庭ほど借金に頼るはずだ。
貧困家庭(月収1万バーツ未満)の3割は、街金や闇金に手を出していると
言われる。

借り入れ残が30万バーツの平均像をとって、
元本返済を考えれば、条件によるが、月々3,000バーツ前後の
借金負担になるだろう。
これが重荷か平気なのかは、その世帯の収入、貯蓄水準による。
月収1万バーツか3万バーツかによって、大きく変わるだろう。

平均像では、タイの家計の借金負担は計れないが、
借金返済ができない家庭が増えていることは、
重荷になってきている表われである。
政府はこれに対して“徳政令”を敷くことになる。
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by ucci-h | 2012-05-15 19:01 | アジア諸国の賃金

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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