タイ、そしてミャンマーを訪問し、その後にプノンペンで開かれる
東アジア会議に参加する予定だ。
そして、タイでは、タイ政府がこの機会に
アメリカの主導するTPP(汎太平洋パートナーシップ)への
参加表明をオバマ大統領と行なう手はずになったようだ。
タイのTPPへの参加表明(正しくはネゴへの参加表明)は、
現在の参加国11カ国のうち、4カ国(シンガポール、マレーシア、
ブルネイ、ベトナム)がアセアン諸国であることを見れば
避けて通れないように見える。
「日本で先延ばしされたTPPはアジアでは? 2011-5-21」
http://uccih.exblog.jp/13623598/

もちろんタイでも反対論は強い。
いわく、タイはサービス産業が未発展だからアメリカの金融機関に
席巻されてしまうと言うおそれ。
また、TPPはアメリカの中国封じ込めの戦略だから、これに
協力するものとなる、など。
TPPは、中国の参加さえ歓迎しているとも言われるが、
現実的に、今のところ現在の中国の参加は難しそうだ。
タイが一番心配しているうちのひとつは、アメリカの
自国の医薬品産業保護政策だろう。
医薬品パテントの切れる時間をなるべく延ばし、
米国医薬品業の利益を伸ばすのが、米国の戦略の一つの
はずである。
はやく議論に参加して異論を唱えないと、米国の思うままに
進むかと思われる。
日本も、野田政権が最後をかけて、年内には
参加公式表明をしたいようであるが、さてどこまで
政治指導力があるのだろうか。
早く議論に加わっていないと、いずれ自国の利益を
守れない約束に縛られるかもしれない。
11月18日のバンコクが注目される。