金価格の歴史(1) 1980年ピークをつけた金価格は予想通り20年低迷した
今から33年前になるが、1980年1月金価格が1オンス850ドルの
高値をつけたときのことは、当時、筆者はニューヨークにいて実感したので、
今でもはっきりと憶えている。

当時は、イラン革命もあり原油価格は高騰し、世界のインフレも高進し、
さらにはソ連のアフガニスタン侵攻などもあり、ハイパー・インフレが
盛り上がった時だった。一方米国の景気は、回復前夜にあり、
株価は歴史的な低さにあった。

ついに80年代初頭にピークを打った金価格!
これで10年や20年は、金価格は低迷するだろうと思うほどの
吹き上がり方だった。

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そして、確かに、70年代のインフレ時代が終わり、
金価格は、2000年までその後20年間低迷を続け、
1オンス252ドルまで下げた(1999年7月)。

みなが金に興味を失ったこの頃を底に、
金価格は、21世紀の最初の12年間上がっていくことになる。
2007年には、1980年の高値を四半世紀ぶりに抜くと、
2011年8月には1オンス1889.7ドルの高値をつけた。

閑話休題。

20年間と言うのは、相場の世界ではかなり意味がある。
昔、1960年代末から80年代初めまでの20数年間、
ニューヨークの株式市場はちっとも上がらなかった。
インフレ調整後の実質値では、20年代の大恐慌後の
20数年と同じように、実質値はほぼ3分の一になっていた。

20数年、1世代と言うのは意味がある。
ウォール街で働く67年入社以降の証券マンは、「株価は上がらないもの」との
意識が染み付いていた。しかし、80年以降入社の1世代下の連中は
そういう意識はない。今度は「株価は上がり続けるもの」とインプット
されていった。
日本の株も90年以降、下がるもの、上がらないものと20数年
記憶に刷り続けられてきた・・・。

金価格に話を戻そう。

70年代はじめ、ニクソンショックで固定相場制から離脱する前の
金価格は1オンス35ドルだったから、
70年代のインフレ時代に、24倍にもなった。
そして、2000年代の10年間では、250ドルから
1890ドルまで、7.5倍になったことになる。

金は利子も配当もつかない代わりに、インフレヘッジ、リスクヘッジ
として買われる。

面白いチャートがある。
70年代はハイパーインフレの時代だったが、金の値上がりは
もっとハイパーだったので、インフレ調整後の「実質金価格」でも
10年で8倍ほどになった。

2000年代は、インフレは緩やか、デフレ色の濃い時代だったはずだ。
従って、実質値では5倍になっている。
もっとも底値からピークまでの値段の変化だ。

70年代の金価格の高騰の理由はよくわかるが、
インフレがさほどでもなかった2000年代になぜ
インフレ・ヘッジである金価格は7.5倍にもなったのだろうか?

(その2に続く)
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by ucci-h | 2013-04-24 15:52 | 一次産品の市況 | Comments(4)
Commented by 投資 at 2013-05-18 22:52 x
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
Commented by ucci-h at 2013-05-19 09:14
また遊びに来てくださいね!
Commented by ロレックス レディース 価格 at 2013-10-28 15:15 x
ロレックス専門店
Commented by NINJA300 at 2013-11-02 12:35 x
それはホットマネーが金に流入したからですよ。
上の広告のロレックスの値段もここ10年で2倍以上になっています。金持ちの世界では2000年以降の世の中はインフレだったのです。
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北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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