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タイの国家プロジェクト「大インフラ投資計画」の中身は?(前編)
タイでは、スワンナプーム空港の建設(2006年9月開港)以来となり、
これを大幅に上回る総額2兆バーツ(6兆円)の大インフラ投資計画が
来年よりスタートしようとしている。

タイ政府が、巨額の費用をかけて、2020年までの7年間に、
高速鉄道、道路網といったインフラを整えること自体については、
野党民主党からも反対の声はない。

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2兆バーツの大まかな内訳は、以下のようになる。

①鉄道網(高速鉄道および既存鉄道の複線化など)・・・1兆5600億バーツ(全体の78%)、
4本の新幹線に7830億バーツ、在来鉄道の複線化に2490億バーツ。
②道路網・・・3860億バーツ(全体の19%)
③港湾・通関・空港など・・・540億バーツ(3%)、うち港湾整備に170億バーツ。

つまり、今後のタイのインフラ建設大計画の8割近くは鉄道、
2割近くは道路ということになる。

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タイが、“中産階級の罠”に落ち込まず、7年後に一人当たりGDP12500バーツ以上
(現在は5700ドルほど)をめざす大プロジェクトと位置づけられている。
その整合性は別にして、物事が進みにくいタイにおいて、
影のタクシン政権だけに思い切り出来ると評価することもできよう。

2013年3月29日には、議会で「2兆バーツ・インフラ・ローン法案」が可決された。
問題は、このプロジェクトを予算支出の中でなく、政府の借り入れで行なおうと
いうところになる。

@@@@@

野党からの批判は、「議会のチェックの及ばない予算外で行なうことにより、
政府の利益誘導どおりに行いやすい」という点と、
「こんなに巨額の借り入れを行なっていくと、今でもばらまき政策によって
膨れてきている国の債務が、欧州諸国のように重荷になっていく」と
言うものだ。

これに対して、政府の言い分は、「このような大きなプロジェクトは、
支出項目が8割がた固まっている通常の予算の中では無理である。
結局細切れなことしか出来ない」、
「このインフラ投資による経済成長で、GDPに対する債務残高比率は
心配されるような60%越えにはならない」というものだ。

それぞれの言い分に一理あると見えるが、
次回には、国の債務残高の拡大の見通しについて見ておこう。
(後編へ)
by ucci-h | 2013-05-28 20:51 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(0)
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北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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