お金の追求と幸せ度(第3回):‘世界一貧しい大統領’の人生哲学
南米の比較的裕福で、サッカーも強く、2010年のワールドカップで
日本をPK戦でやぶった大西洋に面する人口340万の国ウルグアイ。
ここの現第40代大統領(2010年3月就任)は、78歳になったホセ・ムヒカ
大統領である。

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有名なのは、彼が“世界で最も貧しい大統領”だからである。
月給12500ドルの9割を貧しい人のためのチャリティーに寄付する
からである。残る1250ドルを生活費に当てている。
「スタンドプレーだろう」とか、「財産があるからだろう」とかやっかみも
あるだろうが、どうもそうでないようである。
出来そうで出来ないことである。

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彼は、大統領の邸宅ではなく、古い農家(それも奥さん名義)に住み、
野菜や花を栽培している。
運転手つきのリムジンでなく、自分で古いフォルクスワーゲンのビートルを
運転して来るという。
銀行口座も借金も持たないと言う。

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彼は、60年代の元ゲリラのリーダー。
かつて逮捕され、14年間も独房に入れられた。
1985年に独裁政権を倒した後、政界入り。
農畜産大臣などを務め、2009年の選挙で大統領に選ばれた。

耐久生活を凌いできたから、清貧な生活が出来ると言えるのかも
知れないが、彼の人生哲学が、“持たざる自由”を志向させているようだ。

彼曰く:

「自分は最も貧しい大統領と呼ばれるようだが、自分ではちっとも
貧しいと感じていない」
「貧しい人と言うのは、自分の金のかかるライフスタイルを維持しようと
躍起になり、いつももう少し、もう少しと欲しがっている人のことだろう」

「物を持っていなければ、それをサポートするために貪欲に働く必要もなく、
時間に余裕も出来、もっと自分のために使えるだろう」
「自分が物を持たないのは、自由が欲しいからさ」

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リタイアして自分のようにタイで‘シンプル・ライフ’を送るのも、
物にこだわりたくないからだ。
最低限のものがあれば、十分近代生活は営める。
タイは、日本より物価も安い。

タイ人は、いま岐路に来ているように見える。
市場経済に組み込まれ、物欲を刺激され、
お金の亡者になる危険の中で生きている。
タイ人として、どこまでで「足るを知る」かを試されている。

国民の所得が高いことがいいことだの政策の中で、
自分なりに足るを知るを設定するのは容易なことではないだろう。
タイはますます物を求める消費経済の中に組み込まれていくのだろうか。
by ucci-h | 2013-06-13 23:43 | アジア的な生活

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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