免除になったが(15日間以内)、
各国のパスポートに対するビザ免除の国の数は
それぞれどうなっているのだろうか?
「ヘンリー&パートナーズ」という世界各地への移住の相談をする
コンサルタント会社が、2013年版「ビザ制限インデックス」を
発表している。
各国のパスポートも国によって価値が違うと言うわけだ。
https://www.henleyglobal.com/citizenship/visa-restrictions/
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アセアン10カ国の中では、トップ3にシンガポール、
マレーシア、ブルネイが来る。
経済のランキングに相似しているが、3国とも、「英連邦」に
入っているビザ免除の特典もある。
アセアン10カ国の順位は、みごとに一人当たりGDPという
経済指標の順位に、ほぼ一致している。
アセアン内での4位以下の順位は、以下の通り。
タイは68カ国ビザ免除、フィリピン58カ国、インドネシア53カ国、
カンボジア47カ国、ラオス46カ国、ベトナム45カ国、ミャンマー40カ国。
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ちなみに、前世紀の植民地時代の残滓のように見える
「英連邦」(ブリティッシュ・コモンウエルス)だが、
英、カナダ、豪州、NZ、南アなどだけでなく、旧植民地だった
インドやケニア等の国々も含め、
現在も52カ国のゆるい自由な統合となっている。
2年に一度、首脳会議を行なう。
加盟国同士は大使をおかず、高等弁務官を派遣して外交に
当たっている。
また、ビザ免除やワーキング・ホリデーの優遇だけでなく、
自国の在外公館が置かれていない地では、英国在外公館が
擁護してくれるという。
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シンガポール旅券のビザ免除国数は167カ国と豪州などと
並び、世界219国中、同率21位と高い。
マレーシアが163カ国(同率26位)、
ブルネイがブラジルと並び146カ国(43位)となっている。
タイランドは、アセアン10か国中第4位に来る。
しかし、ビザ免除の相手国は68カ国(シンガポールの4割)しかなく、
世界全体では、ケニアなどと並び108位と、世界の国・地域219カ国の
中位となる。
タイは今、タイを訪れる観光客の中でトップとなった中国人に対し、
相互ビザ免除協定の締結を進めている。
タイへの中国人旅行者の数は、昨年の280万人から急増し、
今年は400万人を超えそうである。
ちなみに中国は、今のところビザ免除国数は44カ国と少なく、
ルアンダなどと並び、世界169位と低位にある。
またインドも英連邦の国ながら52カ国と少なく、145位にある。
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世界のトップ10は、欧米の国が占める。
トップ3のビザ免除173カ国の旅券は、フィンランド、スウェーデン、英国である。
172カ国免除の同率4位の4カ国は、
デンマーク、ドイツ、ルクセンブルグ、米国である。
171カ国で同率8位の3カ国には、ベルギー、イタリア、オランダが並ぶ。
日本は170カ国ビザ免除で、カナダ、フランス、スペインなどと並び、
世界11位に入っている。シンガポールの上にいる。
韓国も166カ国で、世界24位に入っている。
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216位から最下位の219位までは、予想できる国々の名が見られる。
パキスタン、ソマリア32カ国、イラク31カ国、そしてアフガニスタン28カ国
が最下位である。
また北朝鮮は、バングラデッシュなどと並び、219か国中177位の41カ国、
アセアン最下位のミャンマーは、40カ国で、イランやアンゴラと並び、181位である。
2015年に予定されるアセアン統合や、
ミャンマーも含めたインドシナ半島の経済発展によって、
この世界のパスポート見取り図は、今後どう変わっていくだろうか。