爆弾事件は、外国人を含め20人以上の死者を出したが、
翌18日には、低迷していた株式市場にもショック安をもたらした。
18日のSET指数は、2.6%下落、1400を割り、1372ポイントへと
下がった。
6月まで1500近辺をなんとか保っていたタイの株式市場も
7~8月にはいっこうに回復の気配の見えない経済に嫌気をし、
1400レベルまで下がってきていた。

1400割れは2014年12月に一度あったが、株価の水準としては、
2014年3月ごろのレベルとなった。なお2014年1月の底値は
1208ポイントだった。
2015年2月の高値1616ポイントからの下げは、
半年強でマイナス15%となってきたが、本格的底入れの経済の芽は
まだ見えない感じだ。
中国の経済が底入れしたり、為替が安くなりタイの輸出が、
コモディティー価格のアップと合わせ伸びて行ったり、
国内のプロジェクト開発が目覚ましく伸び始めたりなどが
期待されるが、まだ少し時間がかかりそうに見える。
なお、為替バーツは、年初来、タイ株式の外国人の15億ドル売り越しに
見られるように、対ドルで7.7%下落、今や1ドル=35.6バーツとなっている。
対バーツで下げ続けた円も底入れたようだ。