北タイにいると、毎日のようにポラマイ(果物)を
食べているが、10年近く居て、一番おいしく
感じる果物は何だろうか?
実は、日本から見ると贅沢な話だが、
果物の王様、女王様と言われる、
マンゴー、マンゴスチンやライチーなどの
甘いトロピカル・フルーツは、食べ飽きている。
むしろ、最近では、なしやリンゴといった
温帯のフルーツを物色している。
チェンマイの市場には、昔と比べ、温帯の果物が増えた。
長年、いろいろな果物を食べてきて、
やはりこれだろうと思うのが、実はサパロット(パイナップル)
である(別に、ピコタローの「ペン・パイナップル・アップル・ペン」に
便乗しているわけではない)。

パイナップルの特産地は、北タイのチェンラーイ近郊
(ちなみに、タイは世界一のパイナップル生産国)。
季節になると(ほぼいつもだが)街道沿いに売店が並ぶ。
また、田舎に行くと、栽培パイナップルで覆われたパイナップル山もある。
チェンマイの街の中でも切ったものが、一袋20バーツで売っている。
おいしくないものは、刺すような酸っぱさと果肉の堅さで食べれない。
うまいものは、これ以上の味の組み合わせがあるかと思うほど
甘味と酸味が芳醇だ。

サパロットの凛とした堅さの中の柔らかさ、そして、
きりっとした酸っぱさの中の甘さ。
これほど刺激的な果物があるだろうか。