5月半ば、連休後続いた曇雨天が終わったので、
好天の一日、山好きのI君の薦めてくれた「石砂山」(いしざれやま)に
新緑を味わいに登ることにした。
石砂山(標高577m)は、神奈川県の北部、
相模湖の南、丹沢の北に位置する登りやすい山である。
‘春の女神’と呼ばれる「ギフチョウ」の生息地として知られている。
ギフチョウは、明治時代岐阜県で新種として見つかったと言われる
アゲハチョウの仲間だが、近年個体数が減っており、
天然記念物に指定されている(今回は季節が過ぎていたが)。
石砂山には、道志川の流れる南側から登った
(下りは、北側の藤野側へ)。
石砂山へのアクセスは、山深いのでバスを乗り継がねばならない。
横浜線の橋本駅から9時のバスに乗り、
終点三ヶ木(みかげ)まで行く。
津久井湖の南側を西へとバスは走る。
三ヶ木で10時発のバスに乗り換え20分ほど乗り、
伏間田入り口で降りて、歩き始める。
道志川を渡る亀見橋から見る丹沢の山は大きな緑だ。
1時間半弱歩いて、昼前には石砂山山頂に着いたが、
登山道は樹々の影で覆われており暑くなく、
歩きやすい道だった。最後の200mはさすがに階段状の登りだが。
下りは、北方への道を篠原の里へ50分で一気に降る。
そこから「藤野やまなみ温泉」でひと風呂浸かって
帰る予定(定休日は水曜日なのはチェックしておいた)。
早く下ってきたので、篠原からの一日数本のバスまで1時間ある。
温泉までの距離は4.2km。待っても歩いても着くのは同じ時間。
ならば歩き足りないので、温泉まで歩いた(最後の200mで
バスに追いつかれたが)。
やまなみ温泉は、谷沿いじゃなくて、丘の上になった。
露天風呂は芝生に囲まれ、緑の山並みが展望できる
気持ちのいい温泉だった。
2万3千歩も歩いた足の疲れをいやし、生ビール2杯でのどの
渇きをいやした。
歩くなら街の中より、やはり山の緑の中が爽快だと改めて感じた初夏の一日だった。