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チェンマイの街や野を彩る花々とそのエピソード(第18回)



チェンマイの街や野を彩る花々とそのエピソード(第18回)



今回は、最後の色「紫色の花」の後半。
4種の花を見ていきましょう。



いずれも、日本ではあまりなじみがない花かもしれません。
でも、“瑠璃”という色の和名がついていたりもします。
濃い青紫色が多いです。
見ていきましょう。



5. 「ゴールデン・デュー・ドロップ」(ハリマツリ玻璃茉莉)


チェンマイの街や野を彩る花々とそのエピソード(第18回)_d0159325_19394995.png



日本語に訳すと、“金色の露の滴り”となる
ロマンチックな名前の灌木ですが、金色は実の色。
花の色は、紫色です。


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和名は、「玻璃茉莉」(ハリマツリ)、
または「台湾連翹」(タイワンレンギョウ)だそうですが、
また市場では、学名の「デュランタ」の名で、通っているようです。



「タイワンレンギョウ」の名は、
花がレンギョウに似ているからだと言われますが、
あの黄色いレンギョウ「フォシシア」(韓国名ケナリ)とは、色も形も違う。
科属も、「フォシシア」が、「モクセイ科レンギョウ属」なのに対し、
「ゴールデン・デュー・ドロップ」は、「クマツヅラ科ハリマツリ属」です。


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中南米原産の「ゴールデン・デュードロップ」が
タイに入ってきたのは、そう昔のことではないようですが、
タイ語では、「ティアン・トーング」。
“金色のろうそく”です。
しかし、この金色の実は、毒性があり、食べられないそうです。




6.「キャンドル・ラークスパー」(千鳥草)


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千鳥足なら知っていましたが、「千鳥草」(チドリソウ)
という名は知りませんでした。
花の形が千鳥に似ている?さて?
また、「飛燕草」(ヒエンソウ)とも呼ばれるようです。
こちらは、飛ぶツバメに似ているから?


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ラークスパー(Larkspur)の語源は何でしょう?
ラーク(ひばり)が付いているけれど、スパーは基部のふくらみ?
「ラークスパー」という人名があるようですが、
なぜこの花に付いたのかわかりません。


チェンマイの街や野を彩る花々とそのエピソード(第18回)_d0159325_19391186.jpeg


キャンドルが付いているのも、茎が直立していて
キャンドル型だからと思いましたが、香りがろうそくのようだからと?
これもよくわかりませんね。



南欧地中海原産のこの花は、タイでも園芸植物として見られます。
学名「デルフィニウム」のタイ語式発音の「デンフィニアム」で
呼ばれています。




7.「エッジング・ロベリア」(瑠璃蝶草)


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瑠璃色の蝶の形に似た鮮やかな紫色の花。
和名の表す通りです。


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南アフリカ原産のこの花は、日本でも学名の
「ロベリア」(Lobelia erinus)で呼ばれています。
Lobeliaの名は、16世紀のフランダースの植物学者
「マティアス・ドゥ・ロベル」の名から。


キキョウ科の花であり、
色と形が南国の桔梗といった風情です。
タイ語では、“ロビリア”と、
タイなまりで呼ばれます。




8.「プルンバーゴ」(瑠璃茉莉、ルリマツリ)



いよいよ、紫色の最後の花です。
「Plumbago」といった変わった名の、
ややさびしげな青紫色の花です。


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Plumbagoの名は、鉛毒を消すことから来たと言われます。
“さびしげな青色ジャスミン”といった風情でしょうか。


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もっとも、さびしげなというのは、主観ですから、
この花は、また可愛らしくもあり、涼しげでもあります。
で、花言葉は、「いつも明るい」になるようです。
「寂しい時もあろうが、いつも前向きに明るく」というのでどうでしょう。
見かけはか弱くとも、芯は強い花です。


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別名「ケープ・リードワート」(Cape Leadwort)です。
南ア岬地区原産の薬草(岬の鉛草の意)です。
夏の花なのに、寒さにも比較的強いようです。
また、トロピカル地方では、珍しい淡い紫カラーの花でもあります。



タイ語の名前は、「パヤップ・モーク」。
“霧のかかった、霞んだ”という意味です。
日本の花とは違いますが、せいぜい“霞草”といったところですね。




この18回で、チェンマイに咲く、文字通り“色々な”花を
みてきました。

最終回に、全体像をまとめてみたいと思いますが、
その前に、次回第19回、20回では、
コメントしそこなった花を、
追補という形で、追加したいと思います。




(第19回に続く)




by ucci-h | 2021-09-27 20:07 | タイの花々 | Comments(0)
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北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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