タイ仏教シリーズ 1.
仏教は、本来「宗教」ではなかった!
世界の三大宗教と言われると、キリスト教とイスラム教と
仏教があげられる。

しかし、仏教は厳密に見ると、宗教ではなかったし、
今でも宗教とは趣が違う。
宗教Religionの定義は、「神との契約」である。
人間がすべきことを神との契約で約束し、
それに対して、神が人間を導いてくれるというのが宗教の原義である。
仏教に神はいない。
従って、神との契約といった概念はない。
仏教の創始者釈迦自身も神ではない。
釈尊は、神のごとく、「ああせよ、こうせよ」と言っては来なかった。
「こうした方がいいのじゃない」ということは言ってきたが、
それを命じたり、また違反したら祟りがあるなどと脅してもいない。

また、宗教と言うものは、人間の知恵の及ばない奇跡や不可知的なものを売り物にする。
しかし、仏教の教えは、基本、合理的なものしか信じない。
筋立った合理的な教えと言うものは、宗教と言えないかもしれない。
仏教の教えを実践するかどうかは、各人に任せられる。
盲目的に信じたり、崇拝することは求めず、
各人の人間としての判断に任せられる。
その指導者としての釈尊があった。
仏教は、宗教ではなく、「生きるための知恵」の教えである。
なので、自分の頭と心で考えて、日々の心建てを
どうするか、心を育てていく道のりの指標だ。
だから、仏教を学ぶのは、実生活に反映され、面白い。
次回は、仏教で釈尊が一番目指したかったものに
入っていこう。


