2011年 09月 07日 ( 3 )
8月のインフレ率が当面のピークかも・・アジア3カ国
「8月の高いインフレ率は、当面のピークかもしれない」・・・
期待を込めて、アジアの3カ国で見られている。

まず、タイランド。
9月始めに発表された8月のCPIは、前年同月比+4.3%。
7月の4.1%を上回り、35ヶ月ぶりの高さとなった。
これで、4%以上が5ヶ月続いたことになる。

食品が+8.4%と高く、エネルギーも+8.0%と高い。
これらを除くコア・インフレ率は、8月2.9%だったという。

肉、野菜、米といった食料品がこれからは収穫期で
市場に出回り、値段も安くなるとの期待がある。
エネルギー価格も、9月からの政府のガソリン価格の下げで、
落ちつこうかと見られる。

さて、9月になれば落ち着きが見られるだろうか。
しかし、その後には、賃金の大幅アップやコメの買い取り価格の
大幅アップが待っているけれど・・。

8月のインフレ率4.3%は、政策金利の3.5%の80ベーシス・ポイント
上を行くものである。

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次に、韓国のCPIも、8月は+5.3%と3年ぶりの高さとなった。
7月の前年比4.7%から上がり、2008年夏以来、5%ラインを超えてきた。
このインフレ率は、韓国中銀が目標にしている2~4%ゾーンを越えて、
8ヶ月続いていることになる。

この夏は大雨で野菜の値段が上がったことや輸入原油の価格が高かった
ことなどがインフレを押し上げたので、9月からは下がるだろうと見ている。
さて?
韓国の政策金利は、3.25%。8月のインフレ率5.3%に200ベーシス・ポイント
以上、おいていかれた。

最後に、アセアン最大の国、インドネシア。
8月のCPIは、+4.8%。
コア・インフレ率のほうが高く、+5.2%。原油の産出国だからか。
この国のCPIは、金価格の比重が高く、8月はラマダンの買い物もあり、
ゴールド&宝石類は、+11.4%値上がりしていた。

ここもラマダンが済んだので、物価も9月は落ち着こうと見られている。
政策金利は、6.75%と、珍しくも実質プラス金利の国だが、
物価はまだ落ち着いていない。

アジアの3カ国、9月はインフレがほんとうに落ち着くのかどうか、
見ていこう。
前回アジア諸国のインフレ率と政策金利を比べたのは、半年ほど前。
実質金利マイナスの国が多く、インフレが上がりそうな時期だった。
 「アジアのインフレと金利の関係 2011-2-17」
  http://uccih.exblog.jp/12902054/
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by ucci-h | 2011-09-07 22:49 | アセアンの動向 | Comments(1)
日本の震災にもかかわらず伸びるアジアへの旅行客
「PATA」(太平洋アジア旅行協会)から、今年の前半の
アジア太平洋地域における旅行客のトレンドが発表された。
 http://www.pata.org/destination-trends-2011

昨年の概算は、以下の記事で見られる。
 「史上最高を記録するアジア太平洋への旅行客 2011-2-27」
  http://uccih.exblog.jp/13010050/

まず、昨年、為替安もあって、+35%と一番伸びたベトナム。
今年前半も、前年比+18%と伸びている。
この1年間では、570万人を超えそうだ。2年間で+50%、
200万人増だ。

次に我がタイランド。
今年前半では+28%とトップクラスの伸びだ。
昨年4-5月のバンコク動乱もない。
この調子だと、今年は、1900万人を超え、史上初めて
2000万人に迫るかもしれない。あなたもその一人かな?
日本への旅行客の優に倍以上となろう。

その日本。
やはり震災、そして放射能の影響は大きい。
今年前半の日本への旅行客は、去年の3分の2。予想の4割減。
年間でも600万人前後と、昨年の861万人を大きく下回りそうだ。

タイよりも伸び率が高いのがビルマ、ミャンマーだ。
今年の前半では、29%伸びている。
開放路線が進めばもっと伸びるだろう。
なにせ、伸びていると言っても、絶対数では今年全体で
35万人程度。タイの50分の一の観光客しか来ていないのだから。

カンボジアも年前半5ヶ月で、20%ほど伸びている。
今年全体では、昨年の240万人を上回る280万人近くには
行きそうだ。

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大国中国は、年前半5ヶ月で1.2%という小さな伸びだ。
とはいえ、台湾や香港などからの客も含まれようから、
絶対数は年間で1億4200万人ほどと見込まれる。

ただし、この数字は、日本政府観光局がまとめた2009年の
数字5088万人と大きな開きがある。
上海空港でのトランジットでも一旦入国手続きをとらせる国、
白髪三千丈の世界の数字はよくわからない。

インドも年前半で11%伸びている。
年間数字は600万人に達しそうだ。落ち込む日本に並びそうだ。
インドの観光業もまだまだこれからだ。
タイやアジアの航空会社が、インドへの航路を増やしているのが
目立つ。

その他では、シンガポールが年前半15%伸び、
年間では、1300万近くに行きそうだ。
韓国は、年前半4%の伸び。
年間では、930万人くらい。待望の1000万人乗せは
1~2年後か。

アジア太平洋地区31カ国の年前半の旅行客数は、
合計で5.3%伸びて、800万人以上増えたことになる。
日本への客数が140万人も減ったのを入れての数字である。
年間では、昨年の4億80万人から、4億3300万人に
3000万人以上増えようと、PATAでは見ている。

アジア太平洋の旅行客は、日本での震災の影響を受けながらも
年前半伸びている。欧州の緊縮財政の影響もないわけはないだろう。
アメリカの景気動向も心配だ。
にもかかわらず、経済の躍進するアジア太平洋、アセアンの姿が、
旅行客数の増加にも表れていると言えるだろうか。
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by ucci-h | 2011-09-07 21:17 | エアライン・観光業 | Comments(0)
やはり、ガソホール(エタノール入りガソリン)に客が戻ってきた!
8月27日(土)から、通常のガソリン価格から
課徴税が引かれたため、通常ガソリンが売り切れ、
逆にガソホールの売れ行きが落ち、これでは
国産エタノールを混ぜたガソホールの推進と逆行するとの
問題が出たことをお伝えした。
 「レギュラーガソリンとガソホール91の値段が縮まりすぎた 2011-8-30」
  http://uccih.exblog.jp/14458295/

ただちに、インラック首相の指示により、
通常のレギュラー・ガソリン91と、ガソホール91の
価格差を、リッターあたり0.23バーツに縮まったのを
3バーツ近くまで広げたため、これなら少しガソホールに
バイクや車の客が戻るかなとお伝えした。
 「再修正されたタイのガソリン価格 2011-9-1」
  http://uccih.exblog.jp/14465547/

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その結果が出た。
やはり、ガソホールに客が戻ってきたようだ。
エネルギー省によると、以下のような推移をたどったようだ。

ガソリン値下げ前は、
ガソホール全体で一日あたり1170万リッター。
通常ガソリン全体で、同じく577万リッター。

これが、ガソリン値下げのあとは、
ガソホールは940万リッターに、19.5%下落。
逆にガソリンは、91と95あわせ、1100万リッターに倍増
(ほとんどが、レギュラーの91)。

そして、両者の値幅を3バーツ近くまで広げたら、
ガソホールは1100万リッターまで回復(+17%)。
ガソリンは、900万リッターへ反落(ー18%)した。

なお、ガソリンスタンド(パン・ナムマン)にとっては、
ガソホールの粗利益はリッター40~50サターンしかないが、
ガソリンだと1.30バーツ、ディーゼルだと1.40バーツほど
稼げるという。

国営のバンチャック石油は、来年以降、通常のガソリン91の
ポンプを徐々に減らしていき、E20(エタノール20%入りのガソホール)の
給油設備を現在の500から700に増やし、E85(エタノール85%)を
30から50に増やしていくという。

ガソリン狂想曲もやれやれの線で落ち着きそうである。
ただし、ガソリンの課徴税の非課税は、ほぼ半年、来年2月末ごろ
までの予定である。
それまでは、たくさんドライブすることにしましょうか。
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by ucci-h | 2011-09-07 19:53 | 一次産品の市況 | Comments(0)
  

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
by バンディ
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