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行き詰まってきたコメ抵当スキーム(4/完):どうなるか10月新年度からのコメ買取制度?
2013年6月18日の「NRPC」(国家コメ政策委員会)の
緊急会合で決まった、負担を減らすための、政府買取価格の
引き下げ案は、農民の反対を受けて、実施開始日の7月1日に
なって引き下げず、普通米は籾量トン15000バーツのままで
当面、9月15日まで維持することに覆った。

政府の迷走ぶりは、国の信用を損なうものだとの批判が出ているが、
政府は、「今年度いっぱい(つまり9月15日まで)15000バーツで買い取る
金はある」と変更の理由を説明している。

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タイにおける農業従事者の人口は、昔より減ってきたが、
それでも1450万人いる。
選挙の際の票田としては、タイ全体のおよそ37~38%が
農村票ということになろう。

米どころの北タイ、イサン(東北タイ)を地盤とする
タイ貢献党としては、何よりも農民の反発が怖いはずである。

コメ抵当スキームの大幅赤字により「赤字の拡大は政府の
信頼を損なう」と野党民主党などから批判されるより、
このスキームを大きく縮小して、農民から「政策修正は政府の信頼を損なう」と
言われる方が嫌なはずである。

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そして、2013年10月から始まる新年度において、
コメ抵当スキームの買取価格、買取量をどうするかということが
7月末にかけて議論され、決定されていく。

農民側は、トン13500バーツを譲歩線として主張している。
これに対し政府の方は、12000バーツ、1世帯40万バーツ上限を
目指している。財政負担の大きさを訴えていく。

どの点で妥協され、農民票の離散を防げるのか?
また、増加した政府在庫をどうさばいていくのか、
今後の農政の行方が注目される。
by ucci-h | 2013-07-29 10:05 | 一次産品の市況 | Comments(2)
行き詰まってきたコメ抵当スキーム(3):政府にも見直し機運
タイ政府のコメ抵当スキームがのっぴきならないところへ
やってきたことをお伝えしたが、ここにきてさすがに政府の方からも
見直し機運が出てきた。しかしその顛末は?

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2013年6月13日、ブーンソン商務相の記者会見の6日後の
「NRPC」(国家コメ政策委員会)で、彼ははじめて、
タイ農民協会からの示唆として、コメ抵当(買取)価格の引き下げを
ほのめかした。

この会合でも損失額は確定できなかったが。
名目的ながら委員長であるインラック首相はこの日、出席しなかった。

「2年間の損失は3000億バーツを超えよう」という
財務省債務:費用小委員会の数字がショックを与えた感じだ。

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ちなみに、このコメ抵当スキームは、ただ量さえあれば、
その分、政府が高値で買い取ってくれるというスキームだから、
政府の損失(納税者の負担)は、農民への‘補助金’と見ればいいが
(ただし、まるまる農民にいかず、業者や役人に流れやすい仕組み
となっており、汚職の源泉とも批判される)、タイの米作の質も
損なうことが懸念される。

質の高いコメも低いコメも一緒に倉庫に入れられる。
タイのコメの生産量は、世界のコメが過剰がちにもかかわらず、
この政策のために何割か増えているはずだ。
みかん、ランプータン、ドリアンなどの果樹園さえ早期収穫米に
変えられているという。

一方、有機米など手間のかかるコメ作りは敬遠され、品質の改良も
措いて行かれる。
タイのコメの国際的信用も損なうとも懸念される。

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在庫増の問題は、政府にとっても頭の痛い問題だ。
「在庫期間が長くなるので、燻蒸消毒が繰り返され(通常は半年に1回だそうだが)、
在庫米の色はくすみ、かび臭いにおいを放つので、スーパーのブランド米に
入れて売られている」と言ったうわさが立つほどだ。
政府はもちろん否定している。

こういった中で6月16日(日)に行なわれたバンコクのドンムアンの補欠選挙では、
民主党のタンクン候補が、タイ貢献党のユラヌント候補を破り、与党タクシン派の地盤を
37年ぶりに野党民主党が取ったりしている。
コメ抵当スキームへの懸念も与党への批判票になったと言われる。
また、世論調査でも、このコメ抵当スキームの顛末で政府は信用を失ったのだから、
インラック首相は辞任すべきだとの声が30%あった。

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その5日後、6月18日のNRPC緊急会合で、
コメ買取価格の引き下げが提案された。
今のトン15000バーツ(普通米)を13500~12000バーツに下げる
方向で検討されたが、この日は結局2割カットの12000バーツと決まった。
同時に無制限だった買取り量も、1戸当たり50万バーツと制限が入った
(普通米で40トンほどとなる)。
今期の2期米を対象に、早速6月30日から施行されることになった。

これにより、年間2500~2600万トンに増えてきた供出米を、
1400~1500万トンに4割がた減らして絞る、
また買上げ価格も低くし、政府の負担を減らす方向だ。
量と価格合わせて、買い取り価額の負担を半減させたいことになる。

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政府は、「世界のコメ市場の変化により、変えざるを得なくなった」、
また、「財政の規律を保つために必要な措置だ」と説明しているが、
世界のコメ市場でコメがだぶつき気味なのは、政策導入以前からで変わらない。

「FAO」(食糧農業機構)の今年4月の見通しでも、
今年の世界のコメ生産高(籾量)は2.1%増の7億4670万トン
(精米ベースで4億9770万トン)。増加分だけでも1600万トンに達する。
輸出国は増産し、輸入国は自給努力を進める。
コメの国際相場は、なお軟調である。

「世界最大のコメ輸出国タイが在庫を貯めて輸出を渋れば、
タイ米は高く売れるだろう」といった市場経済を無視した政策が
破綻したにすぎない。

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農民は、もちろん大反対だ。
「今までのトン12000バーツと言っても、含水分が多いと15%がた引かれるなど、
実際は9000~9500バーツしか得られていない」、
「それを引き下げるとなると、農家のコスト8000バーツくらいから利益が出なくなる」と
反対している。

さらにこのやっかいなコメ抵当スキームは、問題の種に尽きない。
「今年度産のコメのうち260万トンが倉庫から消えた」とか(真偽不明)、
汚職の種にされやすく、品質低下懸念も含め、コメ倉庫の検査の手間が
多くなる。

タイ米(5%砕精米)の直近の輸出価格はトン532ドル。
インド米は445ドル。ベトナム米は370ドル。
輸入国が自給努力を進める中で、どこの国が高めのタイ米を
買ってくれるのだろうか。

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いろいろな問題を抱えながらも、政府はこの目玉政策を
やめられない。
かろうじて、価格・買取量の制限で、負担を減らし、
凌いでいこうという状況だ。

と思っていたら、決めたことがまた覆ることになる。

(続く)
by ucci-h | 2013-07-24 23:27 | 一次産品の市況 | Comments(0)
先行き懸念されるタイ経済(3/完):企業サイドも懸念増す
前回まで、家計の借入増の状況と、
タイ経済の先行きへの懸念点を見てきました。

UTCC(タイ商工会議所大学)が発表する「消費者信頼指数」も、
2013年3月の84.8から3ヶ月連続で下降し、
6月には81.6まで下がってきた。

伸び悩みそうなのは、家計部門だけではなさそうだ。
企業セクターの先行きに対する警戒心が増えている。

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この6月のカシコーン・リサーチのCEOに対するアンケートでも、
政府の経済政策に対する懸念が、半年前の懸念点第7位から、
第1位に上がってきている。
自動車販売奨励策は終わったが、相変わらずコメ抵当スキームは
迷走しており、タイ米の輸出力を削ぐだけでなく、タイ政府への
経済政策への信頼を揺るがせている。

「NASDB」(国家経済社会開発ボード)によれば、
2012年第4四半期には、タイ企業の倒産数は7,221社に達し、
前年同期の5,703社に比べ、26.6%の増加となった。
過去の四半期ごとの平均3,000社に比べ、高い件数になってきているという。

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これには、タイの景気の伸び悩みというより、
最低賃金の平均40%アップが効いていると見られる。
2011~2012年の現政権による最低賃金の急上昇で、
やっていけなくなり、会社をたたむところが増えたと見られる。
小規模企業の総賃金は17.8%も上がった。

最低賃金大幅引き上げ策は、労働者層全体の大幅収入アップとは
いかず、予想されたように、小規模企業倒産の増加、採用の縮小という
効果をもたらしている。

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ついでに、タイの労働力を見ておくと、
全労働力が3,930万人(2012年第4四半期)と、ほぼ4千万人だ。
今年の新規労働力需要は、経済の伸びが低ければ、
57万人程度と見られる。退職労働力が12万人ほどだから、純増は45万人程だ。
新卒数が55万人(うち学卒が33万人)なので、2万人ほどの労働力不足か。
失業者数が、19万人(2012年第4四半期、失業率0.48%)いるから、
労働力バランスはほぼとれており、労働市場がどうなるかは景気次第と見られる。

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2013年7月4日にタンセタキット新聞の主催で開かれた経営者フォーラムは
興味深いものだった。
16年前の1997年の「バーツ危機」(タイでは、「トムヤムクン危機」)で大きな
辛酸をなめたタイのトップ経営者3人が現在の経済状況をコメントした。

バーツ危機で、創業した「DTAC」(今でも携帯第2位企業だが)の
債務整理を行ない、ノルウェーの「テレノール」の傘下に入らざるを得なかった
ブーンチャイ氏は、過剰を戒めている。
「過剰投資するな」、「事業拡大にもできるだけ借入するな」、
「そして、政府も過剰に支出するな」と戒めている。
「バーツ危機は民間セクターが倒産した。今回は政府の過剰支出が心配だ」と言う。

当時の大手鉄鋼メーカー「NTSスチール・グループ」の創業者サワディ氏。
その後、会社はサイアム・セメントを経て、インドのタタ・スチールに売られる。
サワディ氏も、政府のダウェイ深海港建設などインフラ・プロジェクトの
数千億バーツ単位の投資に対し、危惧を抱いている。

当時の「TPI」(タイ石油化学工業)の創業者プラチャイ氏。
TPIは、グループの資産の10%だけを残して(現在の上場企業「TPIポレーン」)、
他は、国営石油会社TPPなどに売却された。
「1997年の危機は政府の失敗。政府が危機を作り出しながら、
タイの民間企業を助けなかった」と、政府に手厳しい。

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今回のタイの債務の膨張も、家計の債務増大も含め、
政府の政策がもたらしているもの。
今後2年間、うまく切り抜けられるかどうかは、政府の経済政策にかかっている。

タイにおいて政治はビジネスだ。特にタイ貢献党にはその色彩が強い。
与党関係者には富が貯まったとしても(政治ビジネスの成功)、
国と納税者が大きな損を蒙ることがあってはならないだろう。

(おわり)
by ucci-h | 2013-07-24 09:46 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(0)
先行き懸念されるタイ経済(2):家計の借入急増の負担は?
前回、輸出の伸び悩みに加え、
家計の借入の膨張が、タイ経済の先行きを
怪しいものにしそうなので、
家計の借入の増加状況について見てみた。

今回は、借入増の中身と、金融機関への影響、
さらには景気への影響について見てみよう。

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家計の借入残高は、マクロで見ると、2012年末でほぼ3兆8,000億バーツ、
GDP(11.6兆バーツ)比33%ほどになる。
なお、私的債務8兆9,700億バーツ、GDP比77.4%%という
数字が最近中央銀行からも発表され、債務の拡大に警鐘が鳴らされているが、
こちらのより大きな数字は、定義は見つからないが、
私的法人なども含んだ数字と見られる。

GDP比そのものは、どうしようもなく高いものとは見えないが、
タイ家庭の年間可処分所得総額の6.7兆バーツ
(世帯平均33.2万バーツ*世帯数2030万世帯)と比べると、
その57%、つまり借入残は6.8か月分の可処分所得に匹敵し、
それなりの負担になっているはずだ。

なお、これは平均の話だから、所得格差の大きいタイでは、
家庭によって重荷感が全然違うだろうが・・・。

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そのうち、一番大きいのは住宅ローンだが、
これが2兆3000億バーツと、GDP比19.9%に達したと言う。
家計の借入全体の半分近くと聞いていたが、
これだと、借入全体の6割に達したことになる。

購買力の上昇とローンへの取り組みやすさから、
タイにおける住宅建設は、ややバブルの色彩を強めている。

家計の消費者ローン残高は、2012年末で前年比21.6%も
増えていると伝えられる。
自動車ローンは33.9%の増加、個人ローンは29.4%と
高い増加率だ。ここでも、政府の自動車購入奨励策が後押ししている。
家計の債務負担は、ここ10年で大きく膨れてきている。

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家計の借入増にともなって、金融機関のNPL(不良債権)も
増えている。
2012年末までの1年半で、銀行の個人向け不良債権は47%増えたと
カシコーン・リサーチは伝えている。
個人消費ローンのNPLは、2012年1年間で、20.5%の増加だ。

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コンドミニアムなどの住宅建設が大きく増えてきているので、
ここにきて、銀行は、特にリスクの高いコンドー(マンション)の
開発業者に対しての貸付を抑制してきた。

融資に際し、予約販売率の高さを60%以上に引き上げたり、
業者に15~20%以上の頭金を求め、
さらに顧客に対し3ヵ月毎の入金を求めたりしてきている。
ことに首都バンコクでは地下鉄新線沿いではコンドー建設が、
中央銀行に言わせると、バブルの様相を見せている。

 「タイ人の家計の借金は重荷になってきているのだろうか 2012-5-15」
  http://uccih.exblog.jp/15870529/

急増する借金をカバーするのは家計の貯蓄だが、
タイの家計の貯蓄率(可処分所得比)は、なお10%近くあるが、
GDP比だと5.3%に過ぎない。
これも借入が増えると低下してしまう。

また、「タイの世帯の45%は、貯蓄する余裕がない」と
2011年のNESDB(国立経済社会発展ボード)の調査が伝えている。

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借入の増加は、輸出の伸び悩みとも合わせて、
2013年のタイの経済成長率の下方修正をもたらしそうだ。
3~4月頃までは、2013年の実質GDPの伸び率は5%台と
見られていたが、ここにきて4%台の低い方になりそうだと各種
経済機関が予想するようになってきた。
4%程度になるのかもしれない。

ことに、自動車の初回購入者に対する物品税還付策は、
2012年の自動車の国内販売を81%増の146万台に引き上げ、
GDP全体の伸びも6.4%に引き上げたが、そのとがが、
市内の交通渋滞だけでなく、2013年に入っての消費伸び悩みを
もたらしている。

単に需要を先食いしただけでなく、自動車購入に結果的に
無理な借入をさせたため、今年は消費に向かう金が苦しくなっている。

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2012年、住宅・自動車というビッグ・アイテムの購入を政府が
奨励したが、これが家計の借入増を招き、今後の消費動向に
影を落とし始めている。

住宅バブルの進行に対しては、銀行も警戒し始め、
融資を抑制し始めているが、金融を絞りすぎると倒産や破綻が増え、
やっかいなところだ。

次回は、消費者から生産者に、
企業の側の現在の金融・景気状況への反応を見てみることにしよう。

(続く)
by ucci-h | 2013-07-20 09:45 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(0)
先行き懸念されるタイ経済(1):背景に家計の借金の膨張
タイの経済の先行きが怪しくなってきた。

2012年は前年の洪水被害から復興し、
この2013年も引き続くタイ貢献党政権の
ポピュリスト的積極財政政策で、
経済の伸びも高いはずだが、
官民ともに今後の経済見通しを下げ始めている。

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何がタイ経済の見通しの足を引っ張っているのか?
引き続く欧州さらには中国を加えた外需低迷による輸出の伸び悩みか?
これも一因だが、タイの家計の借金の膨張が、
今後の消費を控えさせる要因になってきているようだ。

ちなみに、輸出は2013年の1~5月で、バーツベースでは2.77兆
バーツと前年比2.7%のマイナス。
輸入の伸びも、バーツ高で3.22兆バーツと1.2%増にとどまったが、
貿易赤字は、5ヶ月で4,500億バーツ(138億ドル)に拡大している。
今年の輸出の伸びは、+3%程度にとどまるかもしれない。

また、政府のポピュリスト的政策(たとえば自動車初回購入者の
物品税控除など)は、需要の先食いであると同時に、
家計の借金を増やし、今後の支出を抑える跳ね返りとなってきている。

政策の放漫さは、企業にも先行き懸念を抱かせ、
設備投資にも様子見をもたらすかもしれない。
タイ最大手のPTTは、景気先行き見通しへの懸念から、
このほど来期の設備投資計画1,000億バーツを
46%減の546億バーツにカットした。

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現在のタイ経済の最大の懸念要因である政府・家計の
借金増大の水準について見てみよう。

まず、タイでは一番余裕のあるはずの公務員から。
タイには、中央政府、地方、国有企業合わせて、公務員の数は
300万人ほどになる。日本以上に役人の比率が多いかもしれない。

「NSO」(国家統計局)が2年ごとに行なう調査だと、
2012年の公務員の一家平均借入残高は、111万バーツ強(334万円ほど)となり、
一家の月収(49,915バーツ=約15万円)比22.3倍(22.3か月分)となるという。
公務員の83%が借入をしているという。上級官僚になるほど借金は少ない。
100万バーツ以上の借入、月収の22倍とは高い数字である。
あなたの月収の22倍はいくらになるだろうか?

2008年の公務員の借入残は、75万バーツ弱(225万円ほど)で、
月収(41,139バーツ)比18.2倍だったから、
借金は過去4年で5割ほども増えたことになる。

公務員の借入の中身だが、54.7%は住宅ローンだ。
住宅ブームは今も続いている。
車は16.5%。個人ローンが15.4%と続く。
公務員も、折からの住宅ブーム(バブル?)に乗っている感じだ。

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比較的恵まれている公務員の借入は増大しているが、
さて、家計全般ではどうだろうか?

「UTCC」(タイ商工会議所大学)の2013年6月の最新調査だと、
家計の64.5%というから、3分の2の家庭が、平均188,775バーツ(約57万円)の
債務を抱えているという。
タイの世帯数は2,030万戸ほどなので、ほぼ1,300万世帯、
約4,200万人の家庭が借金を抱えていることになる。

借入残は、公務員世帯に比べて4分の一と低すぎる感じがするが、
低所得層も含めた全世帯だと、この程度になるのだろうか?
大きな額になる住宅ローンを組めない人も多いだろう。

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平均借入残高は、1年前に比べ12%増えている。
4年前の2009年の14,7542バーツから、28%増えている。
ここ1年の増加テンポが上がっている。
2009年は2.8%増、2010年は2.6%増、2011年は5.3%増、
2012年は5.7%増だった。
2011年8月のタイ貢献党政権発足後のテンポアップが読み取れる。

特にこの1年の借入残の12%増は、家計におけるクレジットカードの
利用や割賦販売の拡大など支払い形態の電子化によるところも多いが、
最低賃金のアップによる生計費増、教育費のアップ、
政府の税優遇に刺激された住宅、車の購入増によってもたらされた面が大きい。
ことに、自動車購入に飛び乗った若い層の中には、借入返済に耐えられず、
手放す人間が多いはずだ。

 「自動車の優遇策はタイ人の借金を大いに増やす 2012-12-23」
  http://uccih.exblog.jp/17492857/

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この借入増により、借入世帯は、月々11,672バーツ(約3.5万円)の
元利支払いに追われているという。
月々3万5千円と言うが、平均月収23,236バーツ(7万円弱、2011年)の
タイの平均家庭にとっては、5割に当たる大きな負担だ。
「借入返済は、収入の3割以下に抑えよ」とタイでは言われているが・・。
しかも返済額のほぼ半分近くは、正規の金融機関でない金貸しからだと
言われる(未検証)。

以上は平均の話だが、低所得者ほど、借金を負うことになる。
彼らは通常は、5,000バーツほどしか借りないが、借金が増えると、
‘ローン・シャーク’の餌食になる。

今のところ金利も低く、
経済が順調に拡大しているうちはいいが、景気にかげりが出て
収入が止まったり、インフレで金利が上がったりすると、
家計の借入の問題は顕在化する。

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また、借入が増えて、支出を控え始めると、
個人消費も停滞していくことになる。
すでにこの2013年、政府の奨励策に乗って車を買い、家を買った
人の中には、高所得層でも消費控えが起こっていると伝えられる。
借入返済のために、今までの外食回数を減らしたりしている。

家計の借入増の中身と、金融機関への影響、そして
今後の景気への影響については、次回に見よう。

(続く)
by ucci-h | 2013-07-14 17:59 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(1)
チェンマイの避暑地メーカンポン村ホームステイの歴史
チェンマイの街を東に50kmほど行った山の中に
「メーカンポン」の村落がある。
標高1300mの高地にあるので、暑季でも朝夕は涼しい。
お茶やコーヒーを栽培しているが、今では、何と言っても
“ホームステイ”の村として有名である。

手前には、ターントーン・ビレッジがあり、
村の先に、メーカンポン滝とさらに行った所にジェーソンの滝がある。
ゴルフをやる人には、サンカンペン温泉のそばの
「ハイランド・ゴルフ」のすぐ先の山道を登っていったところ
と言った方が分かりやすいかもしれない。

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以前、チェンマイ近郊の良いところを8つ選んだとき、
メーカンポン村は、第2位に入っていた。

 「私の選んだチェンマイ八景 2010-8-30」
  http://uccih.exblog.jp/11830529/

 「チェンマイの奥の院、山上のメーカンポン村 2009-9-16」
  http://uccih.exblog.jp/11237931/

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今から14年前の1999年、お茶などの収入も増えず、
当時の「OTOP」(一村一品)運動でも、これといった商品が
見つからないメーカンポン村では、南部のナコンシー・タマラート県
キリウォン村のホームステイ・サービスにヒントを得て、
ホームステイのサービスを始めた。

そして今では、いくつかの文化観光関係の賞を得るまでになった。
映画「ロスト・イン・タイランド」の舞台ともなり、国外にも知られてきた。

このサービスでの年間の収入は200万バーツと小さいが、
360戸ほどの山の中の小さな村落なので、サービスを提供している
家(24家族)の収入は、年間3万バーツになると言う(これも小さいが)。

環境維持に努め、サービスの質を厳しく維持しているため、
サービスを提供する家は少ないが、
年間4000人の旅行者を受け入れている。
6割がタイ人、4割が外国人で、平均2日滞在すると言う。

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確か宿泊料は、3食付で350バーツ(1000円)ほどである。
その他、ガイド(200バーツ)、音楽ショーなどのサービスがある。
ホームオーナーと同額の収入が村に入るが、
村ではこのお金を以下のように使うと言う。

・村の水力発電 30%
・村の開発 20%
・マーケティングとプロモーション 25%
・コミュニティの福祉 15%
・委員会の費用 10%

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トリップ・アドバイザーのサイトにも見られるようになった。
http://www.tripadvisor.com/ShowUserReviews-g293917-d2446762-r152686330-Tiger_Trail_Thailand_Day_Tours-Chiang_Mai.html

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手前のターントーン・ロッジは緑に囲まれた別天地で、
料理もおいしいから、何回か泊まったが、
今度は、「ホームステイなんて、居心地悪いんじゃないかな?」という
先入観を捨てて、一度メーカンポン村にも泊まってみよう。
メーカンポンにホームステイした人はいるかな?
by ucci-h | 2013-07-12 23:49 | チェンマイ近郊お勧め所 | Comments(0)
欧州の財政緊縮政策失敗の通信簿が出たが・・・
タイなど新興国経済を見ていると、
やはり欧州経済の停滞が、貿易や観光の面で
アセアン諸国にもなお暗い影を落としているのが見て取れる。

世界経済低迷の発信源である欧州経済は
財政・金融面では凌いで来ているが、
実体経済は、なお若年層の高い失業率に象徴されるように、
いまだ十分回復の軌道に乗ったとも見えない。

欧州の経済回復には、最終消費需要の喚起が必要なはずだが、
ばらばら統合のEUは、なお統合された成長戦略を取れずにいる。
欧州が成長戦略を取れるのはいつのことだろう?

もっとも、成長戦略は欧州だけでなく、米国、日本といった
先進国の参加がなければ成り立たないだろう。
G7は、何をやっているのだろうか?

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ところで、2010年から発火した欧州債務危機に対応する
IMFやEU当局の対応は失敗であり、状況を11年から12年にかけて
いっそう悪くしてしまった。

2011年始めに、以下のブログ・コメントの中で、
次のように書いたが、その後、その通りになってしまった。

「縮小均衡狙いで、財政収支バランスがとれたことは
古今ほとんどありません。
江戸の3大改革(享保・寛政・天保)にしても、贅沢を減らし、財布の紐をしめて、
景気はよけい悪くなり、経済的にはすべて失敗しています。

必要なのは、景気刺激、金融緩和を交えての、拡大均衡です。
EUは、この方向になお踏み切れません。日本史を勉強して欲しいものです(笑)。
どこまでEU弱小国が、そして世界経済が悪くなったら、
方向転換できるのでしょうか? 」

 「欧州の失敗:経済縮小均衡政策 2011-1-8」
  http://uccih.exblog.jp/12654908/

@@@@@

その後、EUも緊縮策だけではだめだということに気づき、
政策を若干刺激的に変えてきたが、まだ成果は小さい。
2013年になり、IMFも、「債務問題に対するオーソドックスな処方箋は
失敗だった。緊縮策の与えるダメージを過少評価した」とようやく
認めたが、国際金融の専門家が何をいまさらと言いたくなる。

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ここに、昨2012年のEU経済の‘通信簿’がある。
2013年4月22日に「ユーロスタット」から発表されたものだ。

http://epp.eurostat.ec.europa.eu/cache/ITY_PUBLIC/2-22042013-AP/EN/2-22042013-AP-EN.PDF

緊縮下なのに、期待に反し、2012年には、借入(財政赤字)を増やす国が
半分近く出てしまった。
支出削減と増税で、EU17カ国は債務の削減を図ったが、
経済が伸びず、税収が伸びないため、半分近くの国で
赤字はかえって増えてしまった。

2012年末までに外からの支援を(緊縮政策を取る条件付で)受けた
4カ国のうち、ポルトガルとスペインは、赤字が増えてしまった。
ポルトガルの財政赤字は、GDP比6.4%に、前年の4.4%から増え、
スペインのそれも、9.4%だったのが10.6%と二桁に乗ってしまった。

ギリシャは、厳しい景気落ち込みの中、赤字のカットに努めたが、
財政赤字は、減らすことができず、これまたGDP比9.5%から10%に上がった。
アイルランドだけは、GDP比13.4%あった財政赤字を7.6%に
下げることに成功した。支出削減を成功させた。

@@@@@

ユーロ圏全体17カ国では、財政赤字は、前年の3,910億ユーロ
(GDP比4.2%)から、2012年には3,530億ユーロ(同じく3.7%)に減少した。

これは、経済最強国ドイツの財政が、前年の202億ユーロの赤字から、
2012年には41億ユーロの黒字へと、243億ユーロも振れる黒字転換を
果たしたことが大きい。
ドイツを除いても、残りのユーロ圏は、3,708億ユーロの赤字から、
3,571億ユーロの赤字へと4%方、137億ユーロ分の改善を見せてはいる。
少しずつだが、EU圏の財政赤字は減りつつある。

しかし、EU17カ国の債務残高は8兆6,000億ユーロと、
前年の8兆2,250億ユーロから、さらに増えている。
財政を立て直すために外からの支援もある。
経済が伸びていないので、債務残高のGDP比は、前年の87.3%から
90.6%へと、90%台に乗せて来た。
ギリシャ(157%)、イタリア(127%)、ポルトガル(124%)、
アイルランド(118%)の4カ国は、GDP比100%以上である。

@@@@@

遅まきながら、EUが緊縮策だけではダメで、刺激策の必要性を
認識したので、ゆっくりながらEUの債務問題は底打ちしそうである。
しかし、まだそこからの統一的な成長戦略は出ていない。

欧州版、いや世界経済のあらたな“ニューディール策”が出てくるのは
いつのことだろうか。
by ucci-h | 2013-07-12 19:44 | 日本・米国・欧州 | Comments(0)
チェンマイはコンドー建設ブームで価格は上がっているが・・
チェンマイの街は、2012年から、いま
17年振り(つまりバーツ危機以来)の
コンドー(マンション)の建設ブームである。
需要を上回る建設テンポと言うことなら、バブルに近い。

 「チェンマイのコンドーはホットケーキのように売れている!? 2013-3-20」
  http://uccih.exblog.jp/18386065/

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@@@@@

不動産コンサルタント会社「コリアーズ・インターナショナル」に
よれば、平均販売価格が昨年来、ブーム状況の中で上昇してきている。

バーツ危機の1997年から2011年までの15年間は、
チェンマイでのコンドーの建設はわずか3,540戸だったというが
(なお緑の広がるチェンマイでは一戸建ての方が好まれてきた)、
2012年には一挙に6,000戸以上、2013年は5月まで1,840戸が
供給された。
うち54%が市内、46%が郊外のコンドーである。

1戸あたりの価格も、以前は2百万バーツ台(600万円台)だったが、
今(2013年5月現在)は、市内だと平均360万バーツ(1,080万円)、
郊外でも300万バーツ台に乗ってきたという。

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(図はバンコックポスト紙より)

タイのマンションは、60㎡ほどの比較的狭いものが多いので、
平米当たり平均5.5万~6万バーツ(16.5万円~18万円)と
なるから、地方都市にしては高いものになってきた。
ここ2年ほどで+40~60%の値上がりだ。

今年の5月までに販売されたコンドーの平均価格は、平米当たり
62,790バーツ(19万円近く)にもなり、前年比+11%だそうだ。
今年の年後半販売されるものは、平米8万バーツ(24万円)以上の
ものがあるというから、こうなるともうバブルだ。

@@@@@

こんなに高くなって売れるのだろうか?

もちろん値が上がるから買うという投機筋の買いが、
一昨年洪水のあったバンコクの高所得者からの買いや
シンガポール人など外国人の買いに上乗せされて
いるのだろうが、販売率は、物件によって差があろうが、
平均で72%と高くはない。余っている。

2013年5月現在で、18,640戸のコンドーが
チェンマイの市場に出回っていると言う。
4分の一が売れ残るとすると、その数は5,000戸近くになる。
ほぼブームの今年の販売予想数に近いだろう。

@@@@@

家計の債務の急増から、銀行も融資に慎重になってきた。
1997年のバーツ危機で建設が中止になり、野ざらしにされていた
高層コンドーの仕上げが再開されている2013年のチェンマイ。

現在のコンドー建設ブームはどういう形で収束するのだろうか?
by ucci-h | 2013-07-11 08:59 | タイの不動産とコンドー | Comments(9)
シェムリアップの近況(後編):アンコールワットの街で気づいたこと
「ますますカンボジアが好きになった」と
前回記したが、今回シェムリアップで気づいたことを
列挙すると、以下のような5点になります。

 「カンボジア・シェムリアップの近況(前編):アンコールワットって? 2013-7-3」
  http://uccih.exblog.jp/19151866/

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1.カンボジア人はフレンドリーで気持ちがいい。

シェムリアップは観光地のせいもあるが、ホテルのカウンターだけでなく、
ドアマンから料理人まで、フレンドリーに声を掛けてくれるので
親しみやすい。英語も米ドルと一緒で、広まっているのだろう。

タクシーの運転手君は、結婚2年目。美しい奥さんとの間に11ヶ月の
男の子がいる。
彼は英語の上手なインテリなので、4日間ずっとつきあってもらった。
ずいぶんカンボジアを知るのに勉強になった。

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2.街は他の観光地より走りやすい。

車で毎日回ったが、以前に比べてカンボジアの道路は
ちょっぴり良くなってきている(まだ未舗装のところも多いが)。
それよりも、車の渋滞がないので、街中も郊外も走りやすい。
昨年行ったバリ島の渋滞とは対照的だ(向こうは島だけど)。


3.チーズ、ワイン、ハムが安くて豊富にある。

フランス領であったため、ワインやリカーが豊富で、
チェンマイなどよりずっと安い。1000円未満のワインも多い。
またチーズやハムも安く出回っている。外で食べるビーフもうまい。
いい意味でのフランス食文化が残っている。

カンボジアはすべて米ドル表示。分かりやすい。
コンビニには、なぜかお酒がずらっと並べてあった。
コンビニの名は、セブンイレブンならぬ「シックス・イレブン」である。

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4.シェムリアップ観光には入場料が取られる。

空港でのアライバル・ビザ20ドル(写真が要る)はしかたないとして、
遺跡群を回るのに1日20ドルの入場パスが要る。
これも遺跡群保護のためなら必要かもしれない。
ただし、この入場料の総額と使い道はカンボジア内でも
公表されていないというのが運転手君の話だった。


5.遺跡は、「アンコール・トム」と「プレ・ループ」、
それに「クバール・スピアン」の山登りがいい。

アンコール・ワットより1世紀ほど後に、仏教寺院としてできた
大規模な北側の「アンコール・トム」がいい。
壁に描かれたレリーフを見ながら城壁の中の岩を歩くと、
昔の人々の有様がなんとなく目に浮かんでくる。

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10世紀に、アンコールワットより先行して建てられた
東にある「プレ・ループ・ヒンドゥー」教寺院。
ピラミッド型の寺を登ると、周りはカンボジアの森の緑、緑。
寺院の岩石の赤い色と緑の対象が素朴で美しい。
中に、荼毘に付す石壇があり、何か、昔の人の短い一生が偲ばれる。

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街の東北の郊外、シェムリアップ川の源流に、「クバール・スピア」
がある。川沿いにさかのぼると、源流の川底に、ヨニとリンガ(男女性器)を
彫った岩がある。命の源泉といった森の中の雰囲気だ。
「ひとつのヨニになぜ5つものリンガが入っているの?」と
ガイドの人に聞いたら、「なるべく多く命が生まれるように」とか(笑)。

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また、東バライの南にある「バンテアイ・クデイ」の壊れかけた仏教寺院もいい。
調査団の研究対象だそうだが、荒れた僧院を歩くと、盛者必衰の雰囲気が伝わってくる。

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ーーーーー

実質2日しかなかったから、クーレン山登りと、同じく北東郊外の
ベンメリア大寺院、それにロリュオス遺跡群は、次回の楽しみとした。
ベンメリア遺跡は、映画「天空の城ジュピタ」の舞台になったということで、
日本人の観光客が多いそうである。

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今度は、道路がなお良くなった頃、チェンマイからアランヤプラテートまで
(900kmほど)車で行き、カンボジア側のポイペトまでブーントーン君(運転手)の
車で迎えに来てもらい、シェムリアップへ行こう(120kmほどだ)。
by ucci-h | 2013-07-10 12:36 | ミャンマー・ラオス・カンボジア | Comments(0)
開設2年、まだ離陸に至らないラオス、カンボジアの証券市場
「KRX」(韓国証券取引所)の援助で開設された
「LSX」(ラオス証券取引所)と、「CSX」(カンボジア証券取引所)が
始まってから2年程がたった。

LSXは、2011年1月、2銘柄を上場させて取引を開始した。
またCSXもその半年後の2011年7月に開設(実際の取引は、
1銘柄を上場させて、2012年4月から)された。

 「動き始めるカンボジア証券取引所 2012-4-11」
  http://uccih.exblog.jp/15706469/

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しかし、このアセアンの遅れて出てきた小国のいずれの
マーケットもなお離陸できずにいる。

@@@@@

両国の取引所あわせた現在の取引高は、1日1500万円ほどに過ぎない。
ラオスが「ラオス外国商業銀行と「ラオス電源開発」の2銘柄で600万円、
カンボジアが「プノンペン水供給公社」1銘柄で900万円ほどである(未検証)。
タイの証券取引所(560銘柄上場)の1日1800億円の取引高に比ぶべくもない。

市場の時価総額も、LSXは2012年末で1000億円。
タイ証券取引所の40兆円に、これまた比べられない。

取引所というショウケースは出来たが、中に並べる商品がなお出てこないでいる。
両国ともに、上場企業が増えないのは、もちろん資本市場、証券市場に対する
理解が行っていないからだ。

企業は、「なぜ自分の会社の企業秘密とも言うべき財務数字を、
競争相手も含め一般に公開しなくちゃならないのか?」と言う訳だ。
企業公開が企業のファイナンスの大きな助けになるという理解まで
いかない。

実際に公開して株価も上がり、新株を時価発行するという例が出てくれば
いいのだろうが、3銘柄とも、公開直後の高値から落ち着いた後の株価は
ここ1~2年落ち着いたままだ。

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(チャートはバンコクポスト紙より)

@@@@@

ラオスのGDPは、過去7年平均7.5%で伸びている。
企業収益も伸びているはずだ。
3年後の2016年までに、上場銘柄数を10に増やそうと企てている。
ラオ航空など含め、農業、不動産業、建設業などから
50の候補企業に対して市場関係者は当たっている。

 「成長するラオス 2012-1-30」
  http://uccih.exblog.jp/15350704/

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カンボジアも工業化が進み始めたので、
衣料産業だけでなく、食品加工業、農業、鉱業、サービス産業などから
有力企業が見つけられる。

不動産業も活発だが、CSXの市場関係者は、「不動産業は、不動産を
買って売って、値ざやを稼いでいるだけで、上場企業として好ましくない」と
捨てている。

また、外国人の持株比率をLSXなどは5%に制限している。
これも株価がアクティブにならない一因だとして、年末に向けて
10%に引き上げる意向のようだ。

証券市場は、いったん離陸すればあとは巡航高度に乗れるのだが、
そこにいたるまで、上場企業の品揃えにもう少し時間がかかりそうだ。
by ucci-h | 2013-07-09 20:15 | ミャンマー・ラオス・カンボジア | Comments(0)
  

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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