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ベトナム中部ダナン、フエへの旅(その3最終回.ミーソン遺跡、ホイアンへ足を延ばす)
ベトナム中部ダナン、フエへの旅(その3.最終回 ミーソン遺跡、ホイアンを経てダナンへ)


翌日3日目のフエは、午前中タクシーを雇い、
近郊の帝廟2か所と王宮を訪問した。


グエン(阮)朝は、ベトナムの南北を1802年に
実質的に統一した、最初でまた最後の王朝だった。
13代に及ぶ皇帝は中国の清同様に一世一元の元号を用いた。
大戦終戦の1945年まで143年間続いたが、最後の50年ほどは、
フランスの支配下であった。


第12代カイディン帝の廟はまさに大寺院風。
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フランス支配下のもとでの大きな建設だった。

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第4代トゥドゥック帝は、日本の明治維新の前後
36年の長きにわたり在位した。
元別荘だったと言われるだけに、トゥドゥック帝廟は池や緑も多く
散策するには一番いい場所だった。

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また、王宮もみたが、栄枯盛衰、またベトナム戦争の打撃もあってか、
今は見るものもなく、樹々もなく、
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入場料950円は、飯代に使った方が良い。


グエン朝は、19世紀初めに南北戦争に勝利し、
ベトナムを統一したが、
清の制度を採り入れ、中国風の皇帝を名乗り、
当初友好的であったフランスやキリスト教を排斥するようになり、
またシャムとの抗争も加わり、結局はフランスの植民地と
なっていった。

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1842年、清がアヘン戦争に敗れ、イギリスへの
香港のその後150年にわたる割譲を余儀なくされた。
当時の阮王朝は、鎖国、キリスト教弾圧を進め、
フランスに武力行使を余儀なくさせた。

1900年、清の西太后は列強に宣戦したが、
北京を占拠されてしまう。
阮はすでに第10代皇帝の時代だったが、
それ以前にすでに19世紀末、第8代皇帝はフランス軍に
捕縛されアルジェリアに流刑されるなど、
フランスの支配下となっていた。


グエン王朝は、19世紀後半、なぜフランスと
敵対する道を選び、結局は植民地とされてしまったのか。
儒教の広まりで攘夷思想が強まったのか。
タイの巧みな西洋との交渉が浮き彫りにされる。



4日目は、車で、南のミーソン遺跡、古い町ホイアンを
巡ってダナンのホテルに向かう。


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ダナンからフエまでは列車で行ったが、
帰りは、ミーソン遺跡とホイアンに寄りたいので、
タクシーをチャーターして行くことにした。

朝8時フエ発、夕方にダナンへ帰る予定だ。
料金は、ガソリン代含めて85ドル。
ベトナムは食事と足代が安い。
入場料などは高いが。

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ハイバン峠を越えて、ダナンの海が見えてくる。
その前の入り江の美しさを含めて、
列車より車の方が断然良い。

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入り江では、そこで採れる生ガキをおなかを心配
しながら食べた。一皿10万ドン(500円)と安い。
うまかった。このあたりは将来の観光地だろう。

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ダナンの街中を通り、途中五行山に登り、
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ミーソン遺跡を目指す。フエからつごう140kmほどか。
ミーソン遺跡に着いたら、珍しく雨が降ってきた
(じきに止んだが)。


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チャンパ王国の遺跡だというが、
敷地の中に、レンガつくりのヒンドゥーの神をまつった
祠がいくつか残っている。
世界遺産に登録されているというが、
アンコールワットやスコータイの遺跡に比べると、
いくつかのレンガの建物が並んでいるといった感じだ。

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ミーソン遺跡から、ホイアンを経て、ダナンへ。
ホイアンは、昔日本人町もあった古い港町だったという
ことだが、いまはこじんまりしたお土産屋通りといった
感じだ。
駐車場もみつからないので、さっと歩いて車へ戻った。

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ダナンへ着く頃は、すでに夕闇が迫っていた。
運転手さんは安全運転でゆっくり走ったので、
全部で10時間かかった。
1時間当たり1000円ほどと安かった。


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翌朝の飛行機でチェンマイへ戻る。
お土産は、海産物(干物)、コーヒー豆、
チョコレート、それとワインである。
瓶が割れないよう、丁寧に包んだ。


今回のベトナム旅行は、
ベトナムの人々のやさしさ、温かさに
触れたのが一番印象に残った。
食べ物もおいしく、安いので、ベトナムには
また行きたい。


最後に。
今回発見したのは、為替レートの違い。
ふつう、その国の空港に着いたら、その国のSIMカードを
購入するとともに、銀行で両替する。
空港の銀行は、まずは標準レートだからだ。


ところがベトナムは違った。
確かに、ダナンの空港に着いたとき、
SIMカード屋は空港内にあるのに、銀行は
建屋の外にある(3~4軒)。不思議だ。
ここでは、1万円が180万ドン。ちょっと円が安いなと
思ったが、今の相場なのかなと思った。


そして、フエの街中で円を両替したら・・・。
1万円が211万ドン。
あれ、違いすぎる。15%も空港では低かった。
あとでベトナムの人に聞いたら、空港では外貨は
安いとか。

次回、ベトナムへ行ったら、空港では両替しないで
(しても少額)、街中の銀行で両替しよう
(街中の両替屋はドルだけってほんとかな?)。


(その3、最終回おわり)
by ucci-h | 2019-07-24 20:13 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(0)
ベトナム中部ダナン、フエへの旅(その2.フエで困った!!)
ベトナム中部ダナン、フエへの旅(その2.フエで困った!)



ベトナム中部の古都フエは、ダナンの北80kmほどに
位置する。すぐ北がベトナム戦争時代の北緯17度の軍事境界線
(フエからDMZ、非武装地帯へのツアーもある)。
フエは人口45万人ほど、ダナンの3分の一ほどの街だ。


ダナンの駅から鉄道に乗り、フエまで2時間少し。
鉄道の時刻表は変わりやすいから、直前にダナンのホテルでチェック。
朝は、8時過ぎの後は、10時発。2時間に一本ほど。
駅についたら、この列車の切符は「売り切れ」と最初言われた。
普通の切符は売り切れ。寝台車の切符ならある。


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下段が15万ドン(750円)、上段が19万ドン(950円)。
寝台車の部屋にはベトナムのおばさんがひとり居た。
上段の方が涼しかった!


列車は10時半ごろ出発。
途中は田舎の景色。建築中の家が多い。
山の上を越えていく。トンネルもあった。
寝台部屋と逆だが、右側通路側に海も見えてきた。

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12時半ごろになった。
そろそろ着くのかなと思っていると、列車は止まった。
アナウンスはない。
聞いてみると、フエだという。
あわてて降りた。


駅からホテルまでは3kmほどと近いことは地図で見ておいた。
街を旧市街と新市街に分けるフオン川(香河)のほとりにある。
駅前からタクシーに乗る。
ダナンと違って、グラブで捕まえられるタクシーは少ないようだ。
黄色いタクシーが数台停まっていたので、引かれてそのうちの1台に乗る。


さて、目的地にじきに着く。
小さなホテルなので、道端には看板しか見えず、
運転手への支払いはパートナーに任せ、念のため確認に行く。
これが失敗のもととなった。


ひとりでの旅行なら、必ず自分で忘れ物がないか
座席を確認する。
戻って、財布がないことに気づく。
タクシーはもう行ってしまった。

さて、困った。
知らない土地で、財布を車に置き忘れた。
現金だけでなく、クレジットカードや免許証全部入っている。
見つからなければ、この先、お先真っ暗だ。


幸い、道端にいた若者と緑色のタクシー運転手が助けてくれた。
「大丈夫!」と言ってくれるが、何の根拠があるのかわからない。
黄色い「Vangタクシー」だったことしかわからない。
運転手の名前も車体番号もわからない。

ただ待っていてもしかたないので、というよりいたたまれないので、
緑の運ちゃんにお願いして、幸い駅が近く、黄色タクシーが
何台かいたから行って、聞いてみることにした。
黄色いのが2台ほどいたが、30分ほど前に乗せたのが誰だったか
わからない。

運ちゃんの発案で、Vangタクシーの会社へ行ってみることにした。
英語のよくわかる係の人に伝えて、調べてもらう。
車がどこにいるか、女性の係の人が連絡してくれているらしい。


しばらくして、「戻ったよ」と言ってくれた。
半信半疑ながら、降りたところまで行ったら、
財布が戻っていた。
ラッキー。
同時に、旅人の難儀にずっと付き合ってくれた
ベトナム人のやさしい心に深く感謝した。


さて、川沿いの小さなホテルは居心地よかった。
午後、ホテルの部屋でゆっくり休み、
夕方は、フオン川の川下りで、4kmほど離れた旧市街の
丘に建つティエンムー寺まで行った。
7層の塔がベトナムらしかった。
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フオン川では、ダナンの海同様、川がきれいなのか、川で泳ぐ人が
夕方遅くまで見られた。
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なお、1963年、ベトナム戦争の前段階の
サイゴンで、ゴ・ディンジェム政権の仏教徒弾圧に
抗議して焼身自殺を遂げた当時66歳のティック・クアンドック師は、
ここティエンムー寺の住職であった。
ちなみに、ゴディンジェムは、その5か月後のクーデターで殺害される。

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また、南北軍事境界線に近い南側のこのフエの街は、
ベトナム戦争中の1968年1月のテト攻勢時の悲劇の街にもなっている。
この時ベトコンは、フエの民間人も含め、2000人以上を虐殺したといわれる


夜は、近くの市街地の中の評判の良い
セレーヌ・レストランで食事。
ホテルの中のエアコンの効いたレストランで、
コース料理が二人分30万ドン(1500円)弱で
味わえた。

4品すべて量もあり、おいしかった。
しかも従業員のサービスがフレンドリーで
とてもよかった。
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翌日の夕方も割引券をもらいもちろん再訪した。
ベトナムでも最高の店のひとつだ。

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明日はフエでもう一日、
グエン王朝の帝廟と王宮を訪ねてみる。



(その2終わり)



by ucci-h | 2019-07-24 19:23 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(0)
ベトナム中部ダナン、フエへの旅(その1. 発展する大都市ダナン)
ベトナム中部ダナン、フエへの旅(その1. 発展する大都市ダナン)


3度目のベトナム。
2019年7月にベトナムへ行ってきた。


ホーチミン(サイゴン)へ行ってから、9年、
首都ハノイへ行ってから2年ぶりになる。
今回は中部のダナンと古都フエへの旅である。

我が家のあるチェンマイからは東へ直行で2時間弱、
国内旅行並みの近さである。


ベトナムのことは以前いろいろ勉強したから、
今回は気軽な観光旅行。
日本から直行便もできたというダナンの町の発展ぶりは
どんなものなのだろうか?


ホーチミンへ行った2010年は、ベトナム経済が
荒れていた頃だ。
「ベトナム経済・食べ物紀行(その1) 驚きの連続 」
https://uccih.exblog.jp/12240580/

高いインフレ率と経常赤字などで、通貨ドンが大きく
値下がりしていた時期だ。

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1万円が200万ドンにもなり(1万ドンが50円にも)、
何ともベトナムでの物価が安く感じられ始めた時だ。
2011年末には、1万円=270万ドンにまでドンは下がり、底打ちした。


しかしその後の物価の落ち着きや経常収支の黒字化により、
ベトナムの通貨ドンはここ10年近く安定してきた。
2015年前半には1万円=180万ドンまでドンが値上がりし、
ここ3年ほどは、1万円=210〜220万ドンとなっている。


今回の旅でも、1万ドンが50円で買えるということは、
チェンマイに比べてもお買い得な国になっている
(タイの通貨バーツは観光収入の増大を背景にアジアの中でも強い)。


ダナンは、人口100万人を超える(125万人)ベトナム
第5の大都市だ。①900万人のホーチミン市、②800万人の
首都ハノイ、③200万人のハノイに近いハイフォン市、
④160万人のメコンデルタのカントー市に次ぐ。
今ベトナムでも有数の開発の進む中部の中心都市である。

ダナン空港は、2年前にできたモダンな建物。
午前中の到着客で混んでいた。


大昔はヒンドゥー教をいただくチャンパ王国(2~15世紀)の
中心地。イスラムと中国を結ぶ交易中心地だったという。


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長い東側の海岸沿いには、今は多くのリゾートホテルが
建設中だ。
ダナンの海岸と言えば、ベトナム戦争初期1965年3月に
アメリカが海兵隊3500人を上陸させた所だ。
そして今の空港の所に北爆のための空軍基地を設営した。

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ダナンは、またベトナムの主要都市の中でも
海外からの投資が増えている商業圏だ。
「強力に躍進するベトナム中部の中心都市ダナン」
https://uccih.exblog.jp/13426325/

実際街の様子を見れば、ホーチミンやハノイよりも
地理的に発展余地が高いように見える。
中国からの移転先として投資が増えていよう。


ダナンは港湾都市。
長い海岸線がすぐなので、海鮮料理がうまい。
ベトナムは、チェンマイから見ても物価が安い。
ワイン、ベトナム料理、フランスパン、コーヒーが
安く手に入ることが一番の魅力だ。
おいしく安い料理を食べて、おみやげにワインと
コーヒーを買ってくるのがベトナム旅行の楽しみである。


ベトナムは暑い国である。
この7月は、チェンマイはすでに5月から雨期に入っており、
やや涼しいが(今年は雨が少ないが)、ダナンは暑い。

ベトナムは南北に長い国で(南北1650kmと言われる。
日本4島の弓状の長さに近いか。タイは南が長いのでもっとある?)、
気候も、常夏の国に変わりはないが、北部、中部、南部で違う。

雨期は、ハノイ、ホーチミンは、チェンマイと同じく5~10月の
半年だが(ホーチミンの方が雨量は多い)、中部ダナンの
雨期は9~11月に集中している。
今回、ダナン、フエがまだ暑かったわけだ。


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ダナンではおいしいベトナム料理、海鮮料理を食べ、
海岸を散策した。
大都市なのに海岸の砂と海がまだきれいなので、
夕方まで多くの人が海水浴をしていた。

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明日は、鉄道でベトナムの南北の境になる
ハイバン(海雲)峠を越え、古都フエへ向かう。

(その2に続く)



by ucci-h | 2019-07-24 13:57 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(2)
  

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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