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他国が二の足を踏む中でミャンマーの天然ガス田の開発に積極的なタイのPTTEP社
ミャンマーはエネルギー資源に富むと言われる。
原油の確認埋蔵量は6.86億バレルで、
予想埋蔵量はその4.7倍の32億バレルと言われ、
天然ガスの確認埋蔵量は17.65兆立方フィート、
予想埋蔵量はその5倍の88.7兆立方フィートと言われる。

原油の埋蔵量は、世界の原油資源国から見れば
たいしたことはないが、天然ガスではそれなりの資源を持つ。
世界の天然ガスの確認埋蔵量は6,600兆立方フィート(185兆㎥)と
言われ、その0.27%に過ぎないが、予想埋蔵量は
88.7兆立方フィートあるとすれば、インドネシアやマレーシアに
迫れる天然ガス資源国となる。もっともシェールガスの開発で世界の
天然ガスの埋蔵量は、倍増しているようだが・・。
 「ビルマの石油・ガス開発の人気は? 2011-12-21」
  http://uccih.exblog.jp/15145909/

現在の原油の生産能力は、一日2万1千バレルほどであるが、
天然ガスの生産は、一日12億立方フィート(年4,100億立方フィート)ほど
に及ぶ。2007年以降生産の伸びが止まっているが・・。
CIAによれば、ミャンマーは世界第38位の天然ガス生産国となる。

エネルギー量で見れば、原油1バレル=天然ガス6,600立方フィートだから、
ミャンマーは、原油の9倍、天然ガスを生産していることになる。

d0159325_2149845.jpg

ミャンマーは現在、天然ガスの生産量の7割をタイなどに外国に
提供しており、タイは天然ガス需要の25%をミャンマーにたよっている。
1988年以後の政治動乱でも、ミャンマーからタイへの天然ガス供給は
途絶えることはなかった。

タイ最大の企業PTT(タイ石油公社)が65%の株式を持つ子会社に
エネルギー資源開発を担う「PTTEP」(PTT開発生産)社がある。
PTTEPは、1989年以後、ミャンマーでエネルギー開発をやってきている。
1988年の経済制裁で欧米の石油会社が入ってこなくなって以降(仏トータル社を除く)、
中国のシノペックやマレーシアのペトロナス、インドのエッサー社などと
ミャンマーの資源開発に取り組んできた。

PTTEPは、最初1989年、「ブロックF」を探鉱したが、ガスは発見できなかった。
しかし、その後3つの沖合、2つの陸上ガス田を開発、またヤダナとイェタガンの
沖合ガス田も他社と組んで開発している。

現在は、ベンガル湾の12,300平方kmにわたる「ザウティカ」のガス田に8割出資
(残り2割はミャンマー石油ガス社)、2013年の生産開始を目指している。
また、「M-3」、「M-11」といったガス田の探鉱も進めている。
ミャンマーには深海探査の技術がなく、PTTEP社の1000m以上探査の
技術が生きていると言われる。

ミャンマーの資源開発には、なお二の足を踏む外国の石油会社が多いが、
PTTEPは、その天然ガスのニーズからも、積極的にミャンマーのガス田開発に
取り組んでいる。
by ucci-h | 2012-03-02 21:49 | 電力・エネルギー | Comments(0)
意外に人気の薄い(?)ビルマの石油・ガス開発の入札
ビルマの開放路線が進むにつれて、
ビルマへの投資が大きく拡大しそうだ。
2011年は、ビルマ開放初年となるのだろうか。

こうなると、外国からの期待が膨れる。
ビルマは、宝石や、非鉄だけでなく、エネルギー資源の
資源大国とレッテルが貼られてくる。
しかし、どの程度までほんとうなのだろうかと、
かつて資源開発に携わっていた立場から、疑問も湧く。

金や銀や銅、錫、タングステンなどについては古くからの
実績もあり、鉱脈も確認されている。宝石ももちろんそうだ。

これに対して、原油・天然ガスといったエネルギー資源探鉱の
入札は比較的新しい話だ(生産は古くからあるが・・)。
天然ガスは、特にタイが買っているし、中国がパイプラインを
引きつつあるので、インドシナ半島では、まれな資源大国と見られている。

d0159325_1949569.png

「MOGE」(ミャンマー石油ガス公社)によれば、
ビルマの原油確認埋蔵量は、陸上で1.15億バレル、沖合いで1億バレル。
天然ガスは、陸上で4千億立方フィート、沖合いで16兆立方フィートとのことだ。

この数字をあてにすれば、
原油に関して、世界の確認埋蔵量1.36兆バレルから見ると、ビルマの
それは、0.016%とたいしたレベルにはならない。
ビルマの2.15億バレルという確認埋蔵量は、世界で見れば、
中国の160億バレル、インドの60億バレル、インドネシアの45億バレル
などと比べ、遠く及ばない。

注目されるのは、沖合いの天然ガスである。
世界の天然ガス確認埋蔵量は6600兆立方フィート
(187兆㎥で、原油の約1兆バレルに当たる。1㎥=35.3立方フィート)
であるから、ビルマの16.4兆立方フィートは、
世界の0.25%を占めていることになる。

しかし、BP社によれば、ビルマの天然ガス確認埋蔵量は、
過去10年でそれから7割増の、28兆立方フィートと見られている。

世界の天然ガスの埋蔵量も、アメリカのシェール・ガスなどの
非在来型ガスの追加で、現在は6割り増しの1万兆立方フィート
になるかと見られてきているので、ビルマに28兆立方フィート
あると見ても、世界シェアはやはり0.27%ほどに過ぎない。

オーストラリアの100兆立方フィートやインドネシアの90兆立方フィート、
マレーシアの75兆立方フィートなどに比べれば、少ない。
しかし、未開発の魅力はあろう。

d0159325_19485180.jpg

ビルマの原油生産の歴史は古い。
明治維新前の1853年から掘られている。
1962年に軍政になってからは、1988年まで外資は閉め出された。
1988年になってエネルギー資源開発のため、外資の導入が
図られたが、2007年時点でも、原油生産は日産2万バレルしかなく、
9割を占める天然ガスが、日産陸上で1.1億立方フィート、沖合いで
12.18億立方フィート、合わせて13.3億立方フィート、年産にして
4850億立方フィート。世界の年産高106兆立方フィートの0.45%
を産出している。

年産0.5兆立方フィートというレベルは、オーストラリアの生産量の
4分の一ほど、中国やインドの生産量にも及ばないはずだ。
とはいえ、過去生産が停滞していた時期があり、
これからへの期待がかかる。

ビルマ政府は、2004年末から、外資への開発ブロックのオファーを
進めている。
 「ビルマで動き出した外資による天然ガス開発 2011-4-26」
  http://uccih.exblog.jp/13459015/

しかし、最近の入札では、陸上の石油・ガス28鉱区の人気は
薄いようだ。
欧州の企業は、陸上の鉱区は魅力がないと言っている。
ビルマに近い中国の石油企業も、シノペック社、CNPC社(中国国立石油)、
CNOCC社とも、関心は薄い。
中国の3社は、2007年までに、ビルマの提供した鉱区の3分の一に
あたる13鉱区を持っているが・・。
ビルマ側は、50の応札があったというが・・。

タイのPTT探鉱社と、インドのONGCビデッシュ社だけが
公に興味ありと表明している。どちらもビルマの資源が欲しい国の
企業だ。マレーシアのペトロナスも応札したようだ。

フランスのトタール社は、沖合いのヤダナ・ガス田を開発しているが、
今度の入札には応じないという。
「民主化の進展を見極めながら」というのを口実にしているが、
やはり魅力を感じていないのだろう。
ロシアのガスプロム社も入札に応じなかった。

ロイヤル・ダッチ・シェル社は、ビルマよりもベトナムに目を向けている。
西欧の企業では、英国の独立系SOCOインターナショナル社が、
ビルマへの興味を示し始めたが、今度応札したか明言していない。

また、1992年にイェタガン・ガス田を発見した同じく英国の独立系
プレミアー・オイル社は、2002年に全権益をペトロナスに売却している。
沖合いガス田も将来性が低いというのだろうか。
それとも会社のお家の事情だろうか。

どうやら、陸上の鉱区は外資の石油会社には、あまり魅力的に
映らなかったようだ。

2006年に中国のCNPC社が契約したビルマ沖の深海掘削も
予想以下だったといわれる。CNPCは、一部を探鉱した後、
技術者の一部を引き上げさせている。

インドシナ半島には、陸上の原油・ガス資源はあまり聞かないが、
沖合なら、ベトナム沖、またタイとカンボジアが掘るタイランド湾、
そしてこのビルマのアンダマン海沖がある。
タイはエネルギー資源国ではないが、ベトナムやビルマは
どうなのだろうか。

来年以降に出てくる沖合の入札結果がどう出てくるか注目される。

{追記}
12月19~20日とインラック首相がビルマを訪問したが、
ピチャイ・エネルギー相も同行した。
ビルマから2つの鉱区がタイのPTTEP社に与えられたが、
いずれも陸上の原油の鉱区である。
またアンダマン海のMD7,MD8の2つの鉱区も与えられるようだが、
これらも原油である。

PTTEPは、沖合ガス田の共同開発などで実績を持つ。
by ucci-h | 2011-12-21 19:50 | 電力・エネルギー | Comments(2)
クーデターがなかったら、タイのエネルギー事情は変わっていた!?
「2006年タクシン追放のクーデターがなかったなら、
タイのエネルギー事情はもっと良くなっていたはずだ」・・
内部情報告発サイト「ウィキリークス」をたどると、
カンボジアとタイの国境紛争事情が伝わってくる。

タクシン追放クーデターの起きた2006年9月には、
カンボジアとタイのタイランド湾における海域共有利権の
開発がまとまる直前にまで行っていた。

タイランド湾に眠る天然ガス資源は世界有数と見られる。
と言っても、推定埋蔵量30兆立方フィートは、
世界全体の6600兆立方フィートから見れば、0.5%に過ぎないが、
現在のタイの生産量年間1.4兆立方フィートから見れば、
21年分も眠っている計算だ。

タイランド湾の、ちょうどパレスチナの面積に匹敵する
27000平方kmが両国で長く争われてきた係争海域だ。
ここに天然ガスが多く眠っている。
 「カンボジアとの争いで天然ガス開発がストップしている 2011-5-11」
  http://uccih.exblog.jp/13558881

両国は、2001年にIOU(覚書)を取り交わし、
この海域の南半分を共同で開発することに調印した
(北半分は国境を線引き)。
ちょうどタクシンが政権を取ったときだ。

しかしその後、2003年にタイの女優の発言の誤解を
きっかけとしてタイ大使館の焼き討ちにまでいたった
反タイ騒動がプノンペンで起こり、進展が妨げられた。

その後も、開発の取り分の分け方について合意がなされなかった。
カンボジアは、この海域を14のチェッカーボード型に分けて、
それぞれのブロックで両国が平等に責任と取り分を持つことを
主張した。
タイは、西中東の3つに分割して、西はタイが8割、中は5割ずつ、
東はカンボジアが8割取ることを主張した。
西側の方がタイ領のパタニー盆地につながり、開発しやすいからだ。

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2006年、両国の交渉はほぼまとまりかけた。
タイ側の8割・5割・2割の線でカンボジア側が呑むことに
ほとんど決まったからだ。
しかし、9月のクーデターで吹っ飛んでしまった。

その後、タイはサマック、ソンチャイとタクシン派の短命首相が
続いたが目立った進展はなく、むしろ、2008年に、今回係争が
よみがえったプレア・ビヒア寺院のユネスコ世界遺産登録が
生じ、いっそう両国関係は緊張した。

この年、フンセン首相は、海域の問題は、プレア・ビヒア寺院の
国境問題とは別に取り組むよう、天然ガス開発に意欲を見せたが
(カンボジアにとっては、タイ以上に天然ガス資源が欲しい)、
古いチェッカーボード方式を主張したので、進展は得られなかった。

民主党政権になってからのカンボジア側の態度は一貫して
いたようだ。「新政権に代わるまで相手にしない」と。
2009年末、タクシンがフンセン首相の経済顧問になって、タイが
態度を硬化させてから、いっそうそうなった。

海域問題の解決は、ブレア・ビヒア寺院問題以上に、
経済的には重要な課題だ。
そして、フンセンの望んだように、タイ貢献党政権が出来た。

これをきっかけに、10年来の課題であるタイランド湾沖合い
天然ガス共同開発は進むのであろうか。
両国にとって、特にカンボジアにとって、大きなメリットのある開発である。

タイランド湾の沖合いめざし、フランスのトタール、アメリカのコノコ・フィリップス、
シェブロン、豪州のBHP・ビリトン、日本の出光といったところが、
てぐすね引いて、開発の着手を待っている。
by ucci-h | 2011-07-26 12:44 | 一次産品の市況 | Comments(1)
タイのエネルギー開発の難問
タイは、増大するエネルギー需要に対し、
いかにエネルギー、電力の供給を増やしていくかが
問われている。

エネルギーの自給率は、ほぼ50%だが、
中心を担うのは、天然ガスである。
自給率は80%であり、残りの20%はビルマから輸入している。
天然ガスは、タイの発電燃料の72%を担っている。

この天然ガスのタイランド湾での沖合採掘が、
隣国カンボジアとの国境紛争で中座していることは
前回紹介したが、天然ガスの供給増加には、
もうひとつの障害がある。それは、自治体住民からの
主に環境面からの反対運動である。
 「緊急を要する発電向け天然ガスの増産」
  http://uccih.exblog.jp/13699793

石炭火力は、以前から反対が強く、伸びない。
期待された原子力は、3月の福島原発事故で
しばらくは見合せとなった。
そして、石油・天然ガス資源の開発であるが、
1つの事故と1つの国内規制問題から、年内に予定されていた
第21回の開発の入札が、来年以降に延ばされている。

d0159325_17332869.jpg

ひとつは、2010年4月に起きた、史上最大の原油流出事故と
みなされるメキシコ湾でのBP社石油掘削装置の爆発による
海底油田の流出事故である。
原因は高いガス圧力に対して十分なコントロールが
なされなかったためと見られるが、収拾まで5ヶ月間を要した
この事故での原油の流出量は78万キロリッター、89年に
アラスカで起きたエクソン・バルディーズ号の流出量の
20倍に達した。沿岸も大きな被害を受けた。

タイの専門家は、タイ湾の地質や弱い油圧から見て
タイ沖では起こり得ないとしているが、事故への懸念は強い。
「我が裏庭ではいやだ」というわけだ。

もうひとつは、マプタプート臨海工業地帯での開発に
2009年9月に憲法裁判所から公害を理由にストップがかかり、
その後何ヶ月か開発が頓挫したことである。
その後の規制がどうなっているか、石油開発においても
慎重になっている。

前門の環境問題、後門の国境紛争。
タイの天然ガス開発はどうなるのでしょうか。
もともと資源の少ない日本のように、
中東に頼っちゃえ、って?
そうもいかないでしょう。
by ucci-h | 2011-06-21 17:34 | 一次産品の市況 | Comments(1)
タイで緊急を要する発電向け天然ガスの増産
福島原発事故の余波は世界に広がっている。
原子力発電は危ういからやめるべきか?
これを機会に、より進んだ原発の安全管理を広めるべきか?
世界は揺れている。

フランスは、発電の75%を原発に頼り続けるようだし、
ドイツは、ついに2022年に向け原発をやめて行くことに
決めた。
さて10年後、正解はどうでるのだろうか?

それはさておき、タイの発電所は、何のエネルギーに
たよっているか、ご存知ですか?

タイの発電量の72%は、天然ガスを燃やして得られます。
石炭火力が19%です。
原発建設は予定していましたが、今度の福島の事故で
延期されました。
石炭火力の拡大は、環境面の反対から制約されます。
あと、ラオスからの水力発電を増やし購入したり、
バイオマス発電を増やすなどの手段はあるでしょうが、
天然ガスに大きく依存する構造は変わらないでしょう。

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その天然ガスは、タイランド湾での沖合い生産で、
国内需要(発電向け以外も含みますが)の8割をまかなっています。
その他は、ビルマから購入しています。
ビルマへの依存も今後増えそうです。
 「ビルマで動き出した天然ガス開発 2011-4-26」
  http://uccih.exblog.jp/13459015

タイランド湾の天然ガス埋蔵量は、ほぼ30兆立方フィート。
可採年数は22年と言われます。
現在、日量37.5億CF(立方フィート)、年間1.37兆CF
生産されています。このままだと18年で掘りつくされると見られています。

現在、需要増から増産が進んでおり、5月は日量46億CFと
昨年同月の日量41億CFから増えています。
自動車向けのCNG(圧縮天然ガス)需要の増大も、天然ガスの生産増に
つながっています。

タイランド沖での開発は、タイ・カンボジア国境紛争のあおりをうけて、
開発が途絶えています。
 「中座している天然ガス開発 2011-5-11」
  http://uccih.exblog.jp/13558881  

エネルギー省は、このままだと、ガス輸送施設が途絶える事故が起きた時を
心配しています。エネルギー資源の確保は、需要の高まっている
アジアの国だけに、いっそう急がれます。
by ucci-h | 2011-06-02 13:22 | 一次産品の市況 | Comments(0)
福島が壊れたら、ビルマが儲かる!?
福島原発事故の影響は、タイのエネルギー政策にも及んでいる。

タイでは初めてとなる2基、1000メガワット能力の原子力発電所の建設が
予定されていたが、これが当面見送りとなった。
タイの20年電力開発計画では、2020年から徐々に5基の原発を持つことが
計画されていた。

IAEA(国際原子力機関)から、公衆の受容と法整備が不十分との
勧告を受けてとのことだが、福島の影響は免れない。

経済の高い発展とともに、年々エネルギー需要が高まるタイランドだが、
ガスと蒸気を組み合わせたコンバインドサイクル火力中心の電力発電となっている。
2008年の推定発電量は、1.48億メガワット・アワー。世界24位である。
発電能力は、現在3万メガワットを超えるまでに増大してきたと推定される。

d0159325_10292847.jpg

原子力発電が頓挫するとなると、LNG(液化天然ガス)を燃料とする
火力発電の能力を増やすことになる。

エネルギー政策・計画局(EPPO)によれば、原発に代わって、
3基のガス燃焼発電プラント(800MW)が建設されようとのことだ。

タイ最大の企業であるPTT(タイ石油公社)によれば、
このためには、ビルマ等から一層天然ガスやLPGを輸入しなければ
ならないという。日量700キロ立方フィートほどのガスが必要になるという。
また、LNG,LPGのターミナル、保管設備の建設に時間も必要だ。

前回、ビルマにおける最大の輸出品である天然ガスの開発の進捗をお伝えしたが、
「風が吹けば桶屋が儲かる」ではないが、
福島が壊れたら、ビルマが儲かるという図式が出てきた。
by ucci-h | 2011-04-28 10:30 | アセアンの動向 | Comments(0)
ビルマで動き出した外資による天然ガス開発
ビルマ(ミャンマー)が、一応民政移管した形になって
(実態は軍政とあまり変わらないようだが)、じき1ヶ月。

ビルマの主要輸出品である天然ガスの開発推進に
拍車が掛かり始まるようである。
ビルマは、天然ガス・原油の資源に恵まれている。
ことに天然ガスの埋蔵量は、20兆立方フィートにのぼり、世界10位ほどといわれる。
アジアでは、インドネシア、マレーシアに次ぐ天然ガス資源国だ。
ビルマの輸出の4割近くが天然ガスによる稼ぎである
(輸出品目の第2位は豆類で、12%を占める)。

ことに隣国タイには、日量10億立方フィート近くの天然ガスを
ビルマ南の沖合いガス田(ヤダナー、イェタグン)からパイプラインで
輸出しており、年間30億ドルほどの外貨を得ている。
ビルマでの陸上石油・ガス掘削は49区、沖合い掘削は26区で行なわれている。
欧米、アジアの石油資本がはいっている。

タイへの輸出は今後も増えそうだ。
2000年代以降、発電用天然ガスの輸入需要が増大してきている。
タイはビルマの天然ガスの最大の輸出先となっている。

d0159325_13141458.gif

軍政下で経済が停滞し、外貨が不足するビルマにとって、
天然ガス輸出は頼みの綱である。
幸いなことに、タイ、インドだけでなく、北の巨人中国が
ビルマの天然ガスを求めだした。
中国との経済関係の強化が、ビルマの実質軍政権の
国際社会に対する態度を強いものにしている。
中国国営石油公社は、北西部ラカイン州から雲南省昆明までの
パイプラインを昨年来建設中だ。

今回ビルマの国営石油会社MOGE(ミャンマー・石油ガス公社)が
契約する相手は、3カ国の開発会社だといわれる。
・中国のNPCC(北石油化学会社)・・・オンショアの原油・ガス探鉱
・韓国のKMD(韓ミャンマー開発) ・シンガポールのブリリアント石油
いずれも、北西部ラカイン州と南部タニンダリー管区沖合いの石油・ガス探鉱である。

これらに加えて、シンガポールのSNOG社とUPR社とで、
東部カレン州のオイル・シェールの掘削にもサインすると
伝えられている。

資源国ビルマの天然ガス開発動向が注目される。
by ucci-h | 2011-04-26 13:14 | ミャンマー・ラオス・カンボジア | Comments(2)
  

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